2020年を目標に、羽田空港が機能強化されます。
今も、板橋区議会にはこの件に関して、複数の陳情が出されています。
機能強化というと、羽田空港自体を、何かするのかと思っている方も、
中にはいらっしゃるようですが、
羽田空港への国際線の離発着を増やすために、
飛行ルートを変えることです。
飛行ルートは、2つあります。
・小豆沢~向原ルート:南風の日の15時~19時、板橋区上空4000フィート(約1200m)を、小豆沢から入り、常盤台上空を通り、向原へと抜ける まさに板橋区を横断するルートです。
1時間31機、2分に1機です。
山手線のピーク時でも、3分に1本と言われています。
・成増、赤塚を通り練馬に抜けるルート。1時間13機の飛行機が飛びます。
飛行機のルートは、レールや道路があるわけではありません。
地図上では線で描かれても、実際は線ではなく「帯」のようになります。
百メートル単位でズレることも、普通にあるとのことです。
そして、これは、オリンピック以降も継続します。
板橋上空を飛ぶ飛行機が見えますが、羽田空港を出発する飛行機は、
板橋区上空を北風時に6000フィート以上の高さで毎時4本、
南風時に1万1000フィート以上の高さで
毎時約6回飛行していると、以前伺いました。
しかし、新しいルートはまだ飛んでいないはずなのですが、
私自身、外にいると、いつも飛行機の音がするようになったと感じています。
また、区民の皆さんからも、飛行機の音のことで問い合わせが増えています。
今でさえ、このような状態ですから、いよいよルートが変更され、
現在の南風時の約1/3の高さになったら、
さらに音が気になる人が増えるのではと心配です。
・確認ですが、8月以降、騒音に限らずこの取り組みの中で、
変わったこと、進んだことはあるのでしょうか?
落下物の危険について
音よりも心配されているのは「落下物」です。
最近、落下物の事故が相次ぎました。
同じ飛行機から、同じ部品が続けて落下したり、
大阪ではKLMオランダ航空868便から、
重さ約4、3kgの胴体パネルが落下し
市内を走行中の車に衝突し、車両が破損するという事故が発生しました。
かつては、落下物が人に当たってけがをしたという事故もあったとのことです。
また、成田空港はさまざまな対策を施しており、
東京上空とは違い農地も多く、
住宅地に比べて落下物が見つかる確率が低いにも関わらず、
未だに成田空港周辺の落下物は、ゼロにはなっていません。
「今まで飛行機が飛んでいなければ、事故の可能性はないが、
飛ぶことで、事故の可能性はゼロではなくなった。」
ということを、テレビで解説している方もいました。
そんな中、豊島区は 国交省に、新宿区は国土交通大臣に、それぞれ申し入れをしています。
- 板橋区が、平成26年度に国に提出した意見書の中には
「・区部上空ルートを飛行する場合における、具体的な騒音防止措置、落下物対策等について説明し、住民に理解を得ること。 」
とあります。
今回、連続して発生した落下物の事故ついて、
再度、強く安全性を求める時だと思います。
落下物事故賠償について、今までよりも手厚い保証がなされるようですが、
補償をされるからいい、というものではありません、
区民を最後まで守るのが、自治体としてのあるべき姿ではないのでしょうか。
・板橋区は、落下物対策として、
今回新たに申し入れをしているのでしょうか?
板橋区は動かないのでしょうか? お答えください。