『助けて』と言える社会にするために~瀬戸大作さん 講演会~

板橋の未来を考える連続講座 part4
「『助けて』といえる社会にするために~支援現場から」
日  時:2月11日(土)18:00~
会  場:板橋区立グリーンホール504会議室
講  師:瀬戸大作さん(反貧困ネットワーク 事務局長)
参加費:300円
主 催:五十嵐やす子と未来へ 社民党板橋総支部
反貧困ネットワーク事務局長の瀬戸大作さんを講師に招いての
満を持しての講演会。
60人定員のお部屋がいっぱいになりました。
瀬戸大作さんは、福島原発事故の避難者の支援をずっとしてきて
裁判の原告にもなっています。
その中で、支援してきた女性が希望を失い、孤独から逃げられる
自死するということがありました。
あの時の瀬戸さんの深い悲しみと虚しさなど
一言では言い表すことができない報告を、私は忘れることができません。
そして、瀬戸さんは毎年、その方のご命日には、その場所に行き
ご供養をしていることを知っています。
今回のコロナ禍の中での困窮、そして難民の問題、
入管の問題の根っこは全部つながっています。

私も、難民や入管の問題は区議会とは違うんじゃない?と

言われることがあります。
でも、そのそこにいるのは一人の人で、
その人が住んでいるのは地方自治体です。
女性、LGBTQ、障がい者、難民問題・・・すべては人権問題です。
苦しんでいるのは、みんな人間です。

コロナ禍の中で新たな問題もありましたが、

しかし多くはその前からあった問題でした。
そしてコロナ禍のなかで問題が深刻化していました。
何か起きた時に、困るのは社会的弱者なのです。
そして、人権をないがしろにされるのも、社会的弱者、
制度の隙間に落ち込むのも、社会的弱者です。

自分は大丈夫と思っていても、人間には「まさか」の坂があります。
だから、大丈夫なうちに、制度を整えて置き、
誰に「まさか」の坂がやってきても、
だれもがその制度を使うことができるようにしておくことが必要です。

国は法律を作りますが、その法律を使って制度を運用するのは自治体です。
自治体の役目は大きいのです。

だから「ここまで」と区切ることなく、特に人権問題には敏感でありたいと思います。

終わってから、多くの方から、
「お話を聞くことができて良かった」
「知らないことばかりだった。」
「瀬戸さん、身体に気を付けて!」
などなど、感想やご意見が届いています。

私に届かない部分でも、いろんなご意見はあると思いますが
まずは現場からの声を届ける事ができたことは、大きいと思います。
私からは、新年度予算に触れて、
特に常設パントリーとなる「コミュニティフリッジ」などについて
ご報告を致しました。
そして、たくさんの宿題も頂きました。
時間がかかるものも多いので、じっくり取り組みたいと思います。

参加してくださった川島進氏が、動画も撮って下さいました。
準備のお手伝いも頂き、感謝です。

良かったら、ご覧ください。

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