羽田新ルートに関する陳情への賛成討論~3月2日本会議にて~

3月2日の本会議にて、羽田新ルートに関する陳情3本を
一括しての討論を行いました。
私は早くからこの問題を取り上げてきました。
最近、この羽田新ルート関連の陳情は、継続にもならず、
一発不採択が続いています。
私は今年度「企画総務委員会」で自分の委員会の所管外ですが
だからこそ意見をと思い、他の委員会に付託されたものではありますが、
今回は討論を致しました。

反対は、自民党、公明党、民主クラブ、
一人会派では、長瀬議員、南雲議員、近藤議員、高山議員 です。 以下

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陳情第190号 羽田空港新ルート運用の一時凍結を求める陳情

陳情第192号 羽田新飛行ルートの再考を求める陳情

陳情第204号 住民の安全・安心な生活を守るために、
羽田空港の機能強化による都心低空飛行ルート運用の一時凍結
および航空事故を想定した防災体制の敷設を求める陳情

 

に賛成の立場から社会民主党が討論を致します。

 

これらの陳情の要旨は、第190号においては、
2020年3月から始まった羽田空港新ルートに関し、
コロナ禍前の飛行実績に回復するまでの間、一時凍結して
従来の飛行ルートに戻すよう板橋区議会から国に求めてください、

というものです。

次に、第192号は、羽田新飛行ルートの再考を板橋区議会から国に
求めてください、 というものです。

第204号は、第190号と同様に、羽田新ルートの一時凍結と、
あらゆる航空事故を想定して、国および都、区や消防・警察などが
一体となった防災体制を敷設(ふせつ)し、具体的な対策を施すこと

についての2項目を、
板橋区議会から国に意見書の提出を求める、というものです。

国土交通省は、国のインバウンド政策のもと、日本の経済成長、
並びに東京2020大会の円滑な開催等を目的として、
羽田空港の機能強化として羽田空港へ離着陸する飛行機の便数を
増やすとし、新たな飛行ルートを導入し、
2020年3月29日から新飛行ルートの運用を実施しています。

現在、板橋区の上空には、成増・赤塚新町ルートとして、
好天時のA滑走路、悪天時のC滑走路、
小豆沢・常盤台・向原ルートとして、好天時のC滑走路の
2ルートが設定され運用されています。

板橋区は、これまでも板橋区議会が陳情を不採択としたような
案件でも、国に対して安全を求めるなどの意見や要望を出し、
区民のために動いてきたことに、感謝しています。

これまでも計画の早い段階から度々質問でも取り上げ、
また国土交通省が開催する説明会にも、足しげく参加し、
その場で直接、国の職員に質問したり、
国土交通省との交渉にも複数回参加し、意見を申し上げてきました。

しかし、実際に新ルートの運用が始まると、
当時頂いた答えと現実の乖離を、頭の上を飛行機が飛ぶたびに痛感しています。

陳情に賛成する理由は、大きく3つあります。

初めに騒音などのストレスについては、実際に飛行機が飛ぶ様子や、
またその音を聞くにつけ、私も未だに慣れることはありません。
区民の方々が感じる、頭の上を飛ぶ飛行機による圧迫感や、
3時間続く騒音からのストレスは、いかばかりかと思います。

更に、着陸ルートの飛行機の音だけでなく、
離陸する飛行機が板橋区上空を朝から通るため、
その騒音が辛いというご意見も頂いています。

これを「個人差」で片づけてしまうことは、
まるで音に慣れないのは「自己責任」といわれているようにも感じます。
様々な障がいをお持ちの方もいて、音に敏感なため、困っていたり、
視覚障がいをお持ちの方からも、不安の声がありました。
この方たちへの支援は、まだ何もありません。

その日の気象や飛行機の高度、機種によっても、音は変わります。
これはいくら丁寧に説明されても、今のままでは改善は難しいと思います。

次に落下物や事故についてです。

最近では、2020年には沖縄の那覇空港で、
エンジンの不具合からのファンブレードの破損、
その後もデンバー空港などでも同じファンブレードの破損から
エンジンの損傷につながるなど、危険な事故が相次ぎました。

さらに、先日は成田空港で日本貨物の飛行機から、
重さ60キロものプラスチックカバーが落下し、
翌日になって空港敷地内で見つかるという事象が起きています。

落下物が都心上空では起きないとは、誰も保証できません。

事故が起きてからでは遅く、
また、もし羽田空港周辺で同じような落下物があった場合、
近くには川崎の石油コンビナートや高圧ガスタンクなどもあります。
大きな被害が出るであろうことは想像に難くありません。

万が一、墜落など大参事事故が起きた場合についても、
常に考えることが必要です。

避けられた事故が避けられなくなるのは、人災です。
その認識を持つことが必要です。そして、飛行機事故は起きています。

特に「魔の11分」と言われる、
飛行機が一番事故を起こしやすい時間帯が、この都心上空となります。
もしもの際の対策として、
中央防災会議で防災基本計画が作られているとのことですが、
事故は複数の自治体にわたって起きる可能性もありますので、
国だけではなく東京都や近隣自治体との連携が欠かせず、訓練も必要です。
アメリカでは町をあげて航空機事故に対しての訓練をしていたお陰で、
尊い人命が大勢助かったという報告も伺っています。

最後に、国際線の利用者についてですが、

陳情にもあるように、
世界的にも最も権威があると言われている IATA(イアタ)によれば、
2024年までは国際線の需要は回復しないとの分析がなされています。

一方、当初の計画では国際線を羽田にということでしたが、
今は羽田を離発着しているのは、国内線が中心です。
成田はガラガラです。
そもそも、今になって国際線を羽田にと言うなら、
なぜ人が命を落とすことになってまで、成田空港を造ったのか、
説明がつかないのではないでしょうか。

また海外では空港を郊外へと移していて、日本のように都心回帰の所は稀です。

 

以上の理由から、改めて本陳情の採択を強く求め、
本陳情への賛成討論といたします。

 

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