辺野古の埋め立てに遺骨の混じった土砂は使わないで!~本会議で討論~

3月2日の本会議で「#辺野古 の埋め立てに #遺骨混入の土砂 を使わないで」
という趣旨の陳情に対して、賛成討論をしました。

同様の陳情が昨年の第三回定例会で採択されたばかりです。
なぜここでまた同じ内容の陳情が出され、
そこで用いた言葉を指摘され不採択となるという、最悪の結果でした。

言葉尻を取って判断も残念すぎますが、とても後味の悪い結果となりました。

陳情に反対をしたのは、自民党、公明党、民主クラブ(一部退席)、
一人会派の長瀬議員、近藤議員、高山議員です。

私は、基地問題の以前の「人道上の問題」と考え討論を致しましたが、
陳情に反対した自民党は終始基地問題を上げていました。以下

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陳情205号

「沖縄戦戦没者の遺骨を含む可能性のある土砂を埋め立てなどに使用せず、
戦没者のご遺族の心情に鑑み積極的に遺骨収集を推進させる意見書を、
日本政府および国会に対して提出することを求める陳情」

に賛成し、委員会決定不採択に反対の立場から、
社会民主党が討論を致します。

 

この陳情と同様の陳情3本が、2021年の第3回定例会に出され、
賛成多数として採択されています。

前回との違いは、前回「遺骨混入の土砂」とあったものが、
今回の陳情のタイトルに「遺骨を含む可能性のある土砂」という表現の違いです。

 

1つめは、
「遺骨等を含む地域の土砂」(ママ)を埋立てに使用しないことを求める、

2つめは、
日本政府が主体となって戦没者の遺骨収集を実施してほしい

というものであり、要旨は前回と同じです。
板橋区議会が可決した後も、次々と日本各地の議会で可決され続けています。
2月12日の琉球新報によれば、同様の陳情を可決した議会は
沖縄県内で30議会、県外で176議会、
合わせて206議会に達しているとのことです。
その中には、昨年の秋に陳情を採択した私たち板橋区議会も入っています。
人道上から鑑みても、当然の審議結果だったと考えています。

陳情の要旨は大きな変化がないにも関わらず、
今回、委員会で不採択とした会派からは、
陳情のタイトルに「遺骨を含む可能性のある土砂」と記載があることが
理由と挙げられました。
その結果、同じ要旨であるにもかかわらず、
一度採択されたものが、今回は委員会で不採択されてしまうことは、
たいへん遺憾です。

摩文仁の丘には平和の礎(いしじ)があります。
沖縄戦で4人に1人の沖縄の人がお亡くなりになったと言われています。
平和の礎には、今もなお沖縄県民の名前が刻み続けられています。

そしてその隣には46都道府県、各自治体の碑が建っています。
東京都の碑も建っています。

また平和の礎には、日本人だけでなく、
海外から派兵され沖縄で亡くなられた方の名前も記載されています。

沖縄県外の方が沖縄戦で亡くなられ、帰って来たのはご遺骨ではなく、
亡くなられた場所の石や砂など、
まさに現地の土砂がご霊石ということで家族に渡されていたという事実もあります。
その同じ石や砂を埋立てに使うことになりませんか。

激戦の中で亡くなられた方のご遺骨と砂との識別は、
専門家でも よくよく調査しなければわからないものが、多く存在しています。

遺骨混入の土砂についての報告会に参加した際、
土砂を採取する業者の人が調べた後で、
収集活動をしている方が行ってみると、
明らかにご遺骨がまだまだあったいう報告もありました。

このように、砂の中にご遺骨が混入している可能性は大変大きく、
混入していないと断定することは難しいものです。

残された家族にとってみれば、亡くなった家族が、
その場所に石や砂となって眠っている、それを埋立てにしてしまう、
自分の家族だったらどうか、想像してみてください。

そもそも、政府が土砂の調達先を切り替えた理由は、
県外からの土砂に外来種が侵入することを防ぐ
「沖縄県条例」を適用されないため、との指摘があります。

先の琉球新報には遺族の意見として
「外来生物混入は駄目で、遺骨混入はいいというのか」
という悲痛な声も寄せられています。

激戦だった地域全体を慰霊の地ととらえ、
その土地の土砂を埋め立てに使うことには、
人道上から鑑みても、とても賛成はできません。

改めて、板橋区議会の議員の皆さまの人道上からのご判断と、
本陳情の採択を強く求め、陳情への賛成討論といたします。

#辺野古 #遺骨混入の土砂 #埋め立て #遺骨の混じった土砂

 

 

 

 

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