5、ごみの収集について
①モバイルバッテリーやスマートフォンなどに使われている
「リチウムイオン電池」による火災や発火事故が相次いでいます。
自治体ごとにリチウムイオン電池の回収の有無、回収の仕方に違いがあり、
板橋区では現在、リチウムイオン電池の回収は、膨張しているなど
やむを得ない場合に限り受け入れている状況です。
また、昨今の火災の増加や他区の受入れ開始等を受け、
当区においても検討しているとのご説明もありました。
- その後、環境省は家庭から出される不要になったすべての「リチウムイオン電池」を、
市区町村が回収するよう求める新たな方針をまとめ、4月15日、通知しています。
これを受けて、板橋区の現状や体制はどのようになっているのか、お答え願います。
次は
②水銀体温計の処理についてです。
コロナ以降、以前よりも「断捨離」などをする方も多く
以前使っていた水銀体温計が出てきた、というお話も伺います。
しかし、水銀体温計など水銀を含むごみの出し方を間違えてしまうと、
清掃工場において排ガス中の水銀濃度が上昇し、
焼却炉を停止する事態となってしまいます。
2020年11月にも有明清掃工場にて焼却炉を停止しています。
清掃工場の焼却炉が停止すると、日々のごみ収集に遅れが発生するだけでなく、
23区全体のごみ処理にも大きな影響を及ぼします。
また、焼却炉の復旧に莫大な費用と時間がかかってしまいます。
少しくらい、という気持ちが、思いもしない結果を
もたらしてしまいます。
そのような事態とならないよう「水銀体温計」の正しい分別を
改めて確認し、呼びかけることが必要であると思います。
回収をどのようにしているのか、お答え願います。
③次は、「戸別のごみ収集」についてです。
2019年予算総括質問でも戸別収集を取り上げました。
板橋区では以前より可燃ごみ、不燃ごみの戸別収集サービスをしており、
プライバシーの観点からも正規職員が担当しています。
しかし、高齢者の方のごみ出しが大変だというお話は、今も伺います。
③―1
高齢になると、短い距離でも歩くのが辛くなったり、バランスを崩し
転びやすくなったります。
そのため、ごみを持って歩くのが不安定になってしまったり、
重いごみを持てないという方、日々のごみ出しが大変になっている方もいらっしゃいます。
また、認知症が始まってくると、介護度は低くても、
分別すること自体が難しくなってきます。
細かい分別になるほど判断がつかず、そのために溜め込んだり、
間違った分別をして出すことも起こります。
介護保険でのヘルパーさんができる「掃除」は、
いわゆる日常の範囲での掃除で、特別な掃除はできません。
例えば台東区や品川区などは、全戸戸別収集をしているところがあります。
台東区は、一声をかけて収集するというような取組みが行われているそうです。
また練馬区の戸別収集の要件は
・65歳以上の方のみの世帯または障害がある方のみの世帯
・日常生活に伴って発生する家庭ごみを集積所まで持ち出すことが困難な世帯
・身近な方の協力を得られない世帯
以上をすべて満たしている世帯としており、
板橋区のように、
「構成員全員が介護保険の要介護認定により、要介護又は要支援と認定されているもの」
というものではなく、足腰に不安のある高齢者の方々にも
優しいものとなっています。
文京区は、高齢者や障がい者だけではなく、
「母子健康手帳の交付を受けてから産後3か月程度までの妊産婦のみの世帯」も対象としています。
例えば、切迫早産などは基本、安静が必要です。
家の中を歩くだけでも無理ができないうえに、重いものを持ち運ぶことは、
流産や早産につながります。母体にも子どもの命にも関わります。
また、小さなお子さんのいるご家庭では、ちょっと目を離した隙に、
子どもが、けがをしてしまった、など、
それが目と鼻の先だとしても、家を空けづらい状況があったりします。
両手にごみ袋を持てば、子どもと手をつなぐことはできません。
たくさんあれば、何往復もすることにもなります。
子育てをするのに優しいまちを めざすのであれば、
日々の暮らしの中での、このようなストレスや不安を
なくして行くことが大切ではないでしょうか。
小さなストレスの積み重ねは、実はとても大きなストレスです。
子育てをしやすい環境を日々のごみ出しの視点からも
考えてほしいと思います。
様々な自治体で、様々な新たな制度が生まれ、進んでいます。
板橋区でも、要件をもっと緩和し、高齢者や妊産婦さんなどにも
もっと優しい制度に変える必要があるのではないでしょうか。
「制度改正を含めた対象者の拡大につきましては、今後、課題を抽出しまして、
環境省が示すガイドラインや他の自治体の事例なども参考にしながら、
今後検討していきたいと考えております。」
これが当時頂きましたお答えです。
あれから6年で検討がなされ進んでいることを期待しつつ、
改めて板橋区のお考えをお伺いいたします。お答え願います。
③―2 次に
戸別のごみ収集をしていることをご存じない方が、まだいらっしゃいます。
現在は、どのように広報しているのでしょうか?
HPに書いてあるだけでは伝わりません。
さらなる広報を求めますが、見解をお伺いいたします。