制服について②議事録 平成29年2月 予算総括質問より抜粋

平成29年2月28日予算審査特別委員会,02月28日-01号 議事録
制服について(価格、ワンポイントなど)
◆五十嵐やす子
 一番最初は、公立学校の制服などについて質問させていただきます。
 昨年、制服について質問いたしましたが、多くの方より反響がありました。ちょうどけさの朝日新聞に、板橋区内に学校の制服や体操着をリユースして販売するお店ができたということを取り上げていました。入学シーズンを前に出費を減らす手助けとして子育て世代の応援をしようと、区内の母親が始めたというふうに書いてありました。やはり義務教育などにお金がかかり過ぎる、特に入学時にまとまったお金がかかり、制服が高価だということを多くの方が感じているようです。複数のお店が選べるようになっていたり、複数ある指定のお店で価格の差はあるようなんですけれども、それでもやはり入学時にかかるお金というのは重くのしかかっていることは事実だと思います。
 さて、ここで制服について基本を確認したいと思います。以前、価格調査でいただいた資料にも標準服というふうに書いてありました。私もいま一つ理解が甘かったんですけれども、この標準服ということについて改めて調べてみると、学校などの組織において所属者が着用することが望ましいとされる服装、ただし制服とは異なり、常用着用の義務はなく、推奨されるにとどまるというふうに、その実用日本語表現辞典には書いてありました。
 例えばなんですけれども、杉並区の場合、区立中学校、板橋と同じで23校あるそうです。その中で9校が制服はない。また、これは昨年の10月の朝日新聞に書いてあったんですけれども、標準服もないんです。学校の校長先生にインタビューしていたんですけれども、行事の際は正装しましょうと呼びかけるそうなんです。正装というのはどういうものかなというと、襟のあるシャツ、あと長ズボンなど、きちんと見えればもうそれでオーケーだと。そして、胸には校章とクラスの章をつけるということです。洋服で経済的なものの心配はどうですかと、いろいろ差が生まれませんかというふうに聞いたことに対しても、最近は安くても質のよいものがたくさんできていて、そういうのは余り感じませんよというようなお答えでした。また、かえって季節の変わり目などは調整しやすくていいんじゃないでしょうかというようなお答えが書いてありました。私は、こういう、ああそうか、ほかの区というのは制服がないんだ、中学校もないんだというふうに改めて、ちょっと目からうろこのような思いをしました。
 それで、私以外にも制服と標準服というのはイコールというふうに思っている、そういう認識の人が多いと思います。平成22年のものなので、もう7年前になりますけれども、ある区立中学校で配布されたプリントには生活の決まりの身だしなみの中に、上着という項目があって、そこには登下校の際には必ずブレザーを着用するというふうに書いてありました。暑い時期は調整が可能なんですけれども、しかしやっぱり指定された制服を着なければならないというふうに、それを見てどうしてもやっぱり思ってしまう人というのはいると思うんですよね。
 板橋区内の区立中学校は全て標準服なのか、それとも制服という認識なのか。それから、板橋区内の標準服以外で登校している生徒さんはいらっしゃるんでしょうか。また、一般論でいいんですけれども、そういう方が今までいらっしゃったのでしょうか。また、女子の制服はスカートというふうに、多いんですけれども、本当にスカートだけなんでしょうか。それについてお答え願います。
◎教育委員会事務局次長
 まず、制服と標準服についてでございます。
 板橋区立の中学校に進学する子どもの家庭に配布しております板橋区教育委員会作成の新入学に関するご案内の冊子では、全ての区立中学校に当てはまる共通事項として、標準服と記載をしております。したがいまして、各学校においては、生徒手帳等の中で学校生活の決まりに関する内容として、服装については一定の基準を示すとともに、個別の状況に応じた対応ができるよう標準服という表現を用いております。現状では、制服という表現は用いてございません。
 また、標準服以外での登校をしている生徒についての状況でございますが、個別の事情によりまして体操着や前籍校の標準服等で登校している生徒がいることは承知をしてございます。生徒や保護者からの個々の要望や相談があった際には、各中学校で柔軟に判断し、対応しているところでございます。
◆五十嵐やす子
 ありがとうございます。
 前回質問させていただきまして、きょうはちょっと制服ということで使わせていただきますけれども、その制服を取り上げたときに、ブラウスやワイシャツなどに校章がついていないことで困ることはありますかと私が問いかけたんですが、校外学習のときに見分けることとか、同じものを着ることで仲間意識が高まることということが挙げられていたと思います。
 しかし、標準服なのに強制されているわけではなくて、別のものを着てもよいはずですよね、一応。そこに、同じものを着ることで仲間意識を高めるという理由が入るというのは、またちょっと本来の標準服に求めることとは違うのかなというふうに私は感じています。標準服を着ないお子さんが出たときには、今度はかえって仲間意識が高められないというふうに教育委員会が否定につながるようなことになるんじゃないかと思います。
 次になんですが、これは区立中学校の標準服の価格の比較なんです。男子のブレザーで一番高い学校は2万4,570円、一番安いところで1万6,897円で、差が7,673円あります。女子のブレザーの一番高いところは2万3,175円で、一番安いところが1万4,040円、差が9,135円。男子詰め襟だと、一番高いところが2万3,490円、一番安いところが2万412円、差は3,078円。セーラー服だと、一番高いところが2万1,600円、一番安いところで1万5,500円、この差は6,100円ありました。これは全部板橋区内の学校23校を調べていただいたものです。
 これ、今、上着だけ見ていましたけれども、全部一式とりあえず1枚ずつ買ったらというふうにすると、男子は、一番高いところは5万7,393円、一番安いところは3万2,805円、この差が2万4,588円あります。女子は、一番高いところは6万7,690円、一番安いところは3万1,698円で、差が3万5,992円ありました。
 同じ本当に板橋の公立中学校でもこれだけ差があるということに、やっぱり改めて驚いてしまいます。しかし、現実には制服高いなと思いながら、ほとんどの親御さんは言われたままに購入せざるを得ないのが現実だと思います。どれだけの保護者がほかの学校の制服の価格に比べ、自分の子どもの学校の制服の価格はどうなのかということを知っているかというと、そうは多くないと思います。また、それは学校自体も知らないと思います。
 まずは、知ることが大事ではないかと私は考えます。制服の価格の差を明らかにすることが意識を高めること、それにもつながると思い、大事だと思います。そのためにも、学校案内の活用を提案いたします。各学校で全てそろえたときの価格を載せることで意識が高まるのではないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
 中学校の入学時の費用の周知についてでございます。
 まず、標準服につきましては、保護者、生徒の意向を尊重し、各学校で決めているところでございます。新入学に関するご案内につきましては、毎年8月下旬に発行してございます。教育委員会では、通学区域への入学を原則としておりますが、一方で入学予定校変更希望制を実施しており、標準服などの金額が入学校を変更希望する際の判断基準となることがないよう配慮が必要だと、現状では考えております。
 さらに、各学校における保護者負担軽減の努力と工夫を一層行うとともに、中学校入学時に必要な経費を事前に周知することも大切なことであるので、校長会などと意見交換をしながら検討していきたいと考えております。
◆五十嵐やす子
 夏のブラウスとかワイシャツは最低限白とかね、そういう決まりだけで、あとは各自に任されていても特に問題がない学校があるんです。同じようなものなら、どのお店で購入してもオーケーというふうにすれば量販店でも購入できます。だから今の金額を抑えていくというような、そういう取り組みだって可能なはずなんです。
 以前も申し上げましたけれども、やっぱりポイントとなるのは校章が刺しゅうじゃないと何か支障があるのか。代替できるものはないのか。そもそもブラウスなどに校章が入らないと本当に不都合なことがあるのかとか、もしその不都合なことがあっても何かこう乗り越えることはできないのかということなんです。
 これから板橋区教育委員会はアクティブラーニングを取り入れるというふうにしていますけれども、やっぱり自分で考えて行動すること、これを机の上だけではなくて、日々の学校の生活の中でも取り組んでいくべきだというふうに思います。このような取り組みを始めるに当たり、教育委員会が何らかの形で最初だけでもちょっとまとめをするとか、そういうことはできないものでしょうか、お願いします。
◎教育委員会事務局次長
 区立中学校のブラウスやワイシャツ等についてでございます。
 各学校では、生徒の生活指導面や、ワイシャツ等の品質やブランドの相違により経済格差を生じさせないなど、ワイシャツを指定する効果もあるので、これを踏まえた上で必要な部分の指定を行っているところでございます。
 一方、昨年の12月には標準服やワイシャツなどについて、各学校における標準服などの価格に関する情報に関して校長会で周知をし、意見交換も開始をしたところでございます。今後も学校間で情報交換ができる機会をつくるなど、予算を伴わなくとも、各学校において保護者の負担が少しでも軽減できる工夫がなされるよう、教育委員会として各中学校に働きかけていきたいと考えております。
◆五十嵐やす子
 ある学校の男子のブレザーは2万2,140円なんです。別のところも2万4,300円、ほかのところも、また別のところは2万3,004円というふうになっています。この一番下、就学援助入学準備金です。板橋区は中学校に入る前に前倒しで出してくださるので本当にありがたいんですけれども、これが2万6,860円出してもらっています。なんですけれども、ブレザーを買っちゃうとほとんど使っちゃうんですよね。それで、この合計の差額を見ても、一番高いところ、男子2万4,588円差額があるわけですよ。ここで使っちゃうわけですよね。女子なんか3万5,992円、同じ区立中学校の中で差があるわけだから、幾ら2万6,860円を就学援助入学金ということでいただいたとしても、そこでもう相殺されちゃって、かえって足が出ちゃうんですよね。やっぱりこれというのはどうなのかなと、本当に焼け石に水状態じゃないかと思うんです。
 皆さんの記憶にもまだ残っていらっしゃると思うんですけれども、2014年9月に千葉県銚子市の母子家庭で母が一人娘を殺害したというような事件がありました。家賃滞納で強制退去決定ということが引き金になっているんですけれども、この家賃滞納のきっかけというのは、闇金融会社から7万6,000円を借り入れて、その返済で家計が崩壊したというんです。何で7万6,000円借りたのかというと、千葉地方裁判所での母親の供述は、制服代など入学準備にお金が必要になった。だから、この7万6,000円を借りた。発端はここなんですよ。そこから家計が破綻してお金を返せなくなって、結局はお子さんを殺してしまったと、そんな悲しいことになってしまっているんです。
 ここでちょっと例を挙げますと、京都府の福知山市では、中学校の統一制服にしています。福岡県の春日市では、制服の入札をして、ブレザー、男子服は上下で2万7,000円で買えているんです。やっぱりこれは入札をしているからなんです。で、私、一番下に板橋区も書いたんですけれども、上下で男子詰め襟ですけれども、3万240円、そしてセーラー服は2万9,700円というふうになっています。ただこれは、今、使われているものなので、安かろう悪かろうとかそういうものじゃないんです。ちゃんとみんながもう、今、着ているものなんです。それでもこの金額なんです。
 今から庁内でも貧困に対してとか、また子育てに対して課題を拾い上げて、横串を刺して支援をしていこうとさっきから何回も出ている、その子ども・若者計画でしょうか。その中で、やっぱりしっかりとこの制服の価格の問題というのも1つ考えていくべきだと思うんです。
 さっきもちょっとおっしゃっていましたけれども、予算をつけなくてもできることというのは必ずあるんです。今、もう既に入学の説明会は過ぎているはずなんですけれども、ことしは教育委員会から制服のリサイクルとかリユースについて、各学校に対してどのような働きかけをしていただいたのか確認をしたいと思います。お願いします。
◎教育委員会事務局次長
 標準服のリサイクル、リユースについてでございます。
 全ての中学校において、標準服のリサイクル、リユースに取り組んでおりまして、入学前説明会でもその周知を行っております。また、入学説明会の当日に、卒業時に不要になった標準服を展示し、その場で譲り渡している学校もございます。さらに学校によってはPTA室の不用になった標準服の常設コーナーやバザーの実施、運動会、文化祭等での標準服のリサイクルコーナーの設置など、各学校におきましてさまざま工夫をしながらリサイクル、リユースに取り組んでいるところでございます。
◆五十嵐やす子
 ありがとうございます。具体的なことをおっしゃっていただいたので、よかったなというふうに思うんですけれども、ただ、やっぱりまだなかなか進んでいかなかったり、どうしてもPTAの方頼みになってしまったりとかしているので、ちょっと負担なところももしかしたらあって、なかなか進んでいない学校もあるのかなというふうにも思います。
 それで、これからなんですけれども、今度は。中学校、これから統合するところが出てくる可能性があると思います。そのときにまた大規模改修の際などに、制服のデザインを改めるところもあるかもしれません。新しい制服を考えていく機会がある場合に、デザインだけでなく、その汎用性とか価格、これかわいいからとか、これ格好いいからとかじゃなくて、やっぱりそういうところもしっかりと、汎用性、価格についても対応してほしいなというふうに思うんです。
 例えば、言い値ではない買い方、あとは業者コンペではなく入札方式にするとか、デザインと製造を切り分けた発注、これは建物を建てるとき、デザインするところとつくるところが違う、それ制服だっていいんじゃないでしょうかというところなんですけれども、いろんなことが工夫できるんじゃないかというふうに思うんです。ですから、これから新しい制服を考えていくときに、その対策というんでしょうかね。余り高くならないで、だけどみんなが着たいものというようなもの、そういう制服をやっぱりつくっていくために、教育委員会はどういうようなことを取り組んでいくのかということをお伺いしたいと思います。
◎教育委員会事務局次長
 学校の統合や大規模改修のときの標準服について、新設をすることについてのご質問でございます。
 今回統合することになります上板橋第二中学校と向原中学校の統合準備委員会では、統合後、上板橋第二中学校で過ごす平成30年度からの2年間につきましては、現在の上板橋第二中学校の標準服を着用することとし、標準服を新たにするかどうかを含めて検討を開始することが確認をされております。
 また、統合準備委員会では、学校統合後の標準服について話し合いが行われまして、標準服を新調する場合は、新校舎が完成する平成32年度の新1年生からとすることも確認をされているところでございます。学校統合時などに新しい標準服を検討していく際は、生徒や保護者の意向を尊重していくとともに、汎用性や価格についても考慮するよう、また競争性の確保など、議会からもご意見があったことについては学校に伝えていきたいと思っております。
 なお、標準服の選定は各学校が行っているわけでございますが、デザインと製造を切り離す発注につきましては、価格面や受注できる業者の確保など、さまざまな課題も想定をされているところですが、今後も適切な発注ができるよう、学校に情報提供してまいりたいと考えております。
◆五十嵐やす子
 ぜひお願いします。本当に入学するときにお金がかかって、自分自身も大変だったなと、そういう思いをしました。ぜひよろしくお願いします。
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