どうなる?大山再開発~区民が知らないうちに計画だけが進んでいる

「どうなる?大山再開発」

区民が知らないうちに計画だけが進んでいる大山の再開発計画。
先日は東武東上線の高架化や大山駅前広場などに関しての
測量についての説明会がありました。
その説明会の前の段階までの大山の再開発について、まとめてみました。

【大山の問題は1つじゃない!】

大山の再開発問題と言っても、
補助26号線、大山駅前広場、東武東上線の高架化・側道、
不燃化推進特定整備地区取り組みなど、様々な問題があり、
その事業者も板橋区・東京都・東武東上線などと多岐にわたっているという、
特殊な背景があります。

【とうとう都市計画決定された計画】

2018年2月に大山駅前広場や東上線の高架化の案が発表されてから、
板橋区議会の毎定例会には、悲痛な声が詰まったたくさんの陳情が提出されていました。
しかし、2019年12月20日、
東武東上線大山駅付近の連続立体交差事業及び関連する鉄道付属街路事業と
大山駅の駅前広場(板橋区画街路第9号線)整備事業が都市計画決定されてしまいました。

【異例の都市計画審議会での審議状況】

9月に行われた板橋区都市計画審議会では、この件について審議が行われました。「まだ結論を出すのは早い、採択を延期する」という由の動議も出されました。
それに対し、賛成と反対が8対8の同数という異例の展開となりました。
審議会の会長が動議に反対とし、結局採択されました。
最終的に、板橋区に関係の深い審議委員を中心に、
6人の審議委員が反対をするという中での異例の決定となりました。

11月に行われた東京都の審議会の中でも「自治体に差し戻すべき」という意見が出されました。

【約2000の意見書は、ほとんどが反対】

審議会に先立ち、2018年の12月には計画案の説明会・縦覧、意見書提出がありました。
一年でも最も忙しい時期にもかかわらず、約1600もの意見書が提出され、
東京都への意見も合わせると約2000、そのほとんどが実は反対意見でした。
しかし、9月の都市計画審議会直前まで何度公開を求めても、公開されませんでした。

【住まいは人権、仕事はどうなる?】

みなさんは、ある日突然、
「ここに道路を作るから、自分で住む場所を見つけて移転してほしい」
と言われたら、どうでしょうか。
補償がどのくらいあるのか、わからない中でです。
仕事をしている人はどうでしょう?
新しいお店に、お客さんが来てくれるのか、補償はありません。
ローンが残っている人は、どうでしょう?
一人ひとりが、個別の問題を抱え、心配で夜も眠れない人もいます。

【測ってみないとわからない!? あなたの家は大丈夫?】

土地計画決定されたことで、用地の測量が始まります。
下の資料を見てください。
板橋区が12月~1月に地域に配布した資料です。
特に、側道&東上線の沿線です。色が線路からはみ出しています。
この資料は、議会にも報告されておらず、
私が1月の閉会中の都市建設委員会の中で指摘して、
初めて議会に配布されました。
自民、公明党の委員は資料の存在も知りませんでした。
また、同都市計画委員会の質問で確認しても
「測量してみなければわからない」の一点張りです。
何もなければそれで問題ないですが、
少しでも高架化の構造物(「あごだし」部分)がかかるようだと、
大きな影響があります。
しかし、そのような「可能性」があることを知らない人が、実はたくさんいます。板橋区も東京都も知らせていません。
「あごだし」がかからなくても、目の前に構造物が立ちはだかります。

東上線の沿線同様、駅前広場も「測ってみなければわからない」が答えでした。
駅前広場は、影響を受ける可能性がある建物が他にもあるということ?

 

【強制収容には反対です】

議会への陳情の中には「強制収用」など強引な手法による進め方はしないで、
というものが複数ありました。 が、不採択となりました。
不採択とした議員は日本国憲法29条の「できる」規定をあげ、理由としました。

しかし、それは違います。
「できる」規定は「しなければいけない」ものではありません。
人権の制約はしてはいけないものです
土地収用法による収用が認められているとはいえ、
当然ながら事業の必要性が第一であり、
「正当な補償」(生活や生業の再建に必要な費用もすべて補償して)があることが条件です。
代替地もなく、補償の条件もわからないまま新たな土地を探し、
更地にして明け渡すことを求められている人たちに対して、
人権を制約せずに、行政の目的を達成するよう、真に区民に寄り添うことが、
憲法遵守を宣誓している公務員が本来の行うべきことです。
ほかの手段があれば、収容の「必要性」自体が存在しないことになります。
議会は区に対し努力すべきというのが、本来の在り方ではないでしょうか。

 

【大山のことは、大山だけのこと?】

例えば、大山での東武東上線の高架化について考えてみましょう。
成増までの東上線の連続立体化は板橋区の悲願となっています。
今、行われている手法は、これからの基本となることでしょう。
今は関係なくても、いつか自分も関係してくる事業です。
何事も最初が肝心ですよね。

 

東上線高架化に伴う用地測量予定attach_100907_3

↑12月~1月に板橋区が地域に配布した資料