第四回定例会 一般質問3、日本語が話せない子どもへの日本語教育について(2017-11-28)

3、日本語が話せない子どもへの日本語教育について

 

決算総括質問でも「多文化共生」の板橋について質問いたしましたが、

現在、海外から板橋区への転入者が増えています。

2016年度の板橋区への転入者は4万1204人、

うち外国人は8169人で、転入者の2割を外国からの方が占め、

2012年度の約3倍と急増しています。

板橋区への転入者全体の増加よりも、その増え方の割合は高くなっています。

そんな中、

  • 2016年度、2017年度で、板橋区立の小中学校に、日本語が話せないお子さんは、何人いたでしょうか。
    また、母国語は 何でしょうか。

 

10月には、南雲議員とともに、墨田区立文花中学校の夜間学級へ視察に伺いました。
時代とともに、夜間学級に求められているものが変化しているとのことで、現在は、在籍している90%近くが外国からの方とのことです。

文花中学校の夜間学級では、最長1年間、日本語学級で日本語のみ学ぶことが
できます。

教える側も、熱意をもって、また独自の教材を自分で作っており、学ぶ生徒たちも
真剣です。

全く日本語が話せなかった生徒が、夜間学級で日本語を学び、
職場のアルバイトの責任者をするほど、日本語が堪能になっているという事例も
伺いました。

板橋区にも、日本語学級として 小学校3校  中学校2校  があります。

週に1回、1、2時間の学びです。

それだけで日本語を習得して、授業を理解できるようになるかといえば、
それでは難しいと思います。

学校生活、授業のサポートなどのために、教育委員会の学習支援係が、
ことば支援員を手配すると聞いていますが、その利用は20回、延長しても
10回で、max30回、全て無料と聞いています。

学校は月曜日から金曜日まで毎日あります。
ことば支援員を毎日利用すれば、約1か月しか利用できません。
それで十分とは、とても言えないと思います。
日常会話もままならない状態で、授業を理解するのはさらに難しいと思いますし、
わからない言葉が飛び交う中でじっと座っているのは苦痛です。
不登校にもつながる要因になりますし、日本で仕事について生きていくには、
日本語の習得なしには、困難です。

そこで伺います。

  • 英語、中国語、韓国語、タガログ語などは、通訳できることば支援員の登録者がいると聞いていますが、それ以外の言葉の場合は、どうでしょうか。

多くの国からの転入者が増えていることがわかっているのですから、
板橋区もあらかじめ通訳ができる人の登録を進める必要があると思います。

登録者の少ない言語なら、なおさら登録者を増やす努力や工夫が必要です。

板橋区は、日本の中でも有数の日本語学校がある自治体と聞いています。

また、大使館の方に相談するなど、登録者を増やす工夫はまだあるのではないでしょうか。

また、総合ボランティアセンター、まなぽーとなど、区内10か所で民間ボランティアが日本語教室を開催していると伺っていますが、これらの情報は、子どもたちに学校からも伝えるなど、情報の一元化が必要と考えます。

現状はいかがでしょうか。

 

日本は、子どもの権利条約を批准しており、どの子どもにも「学ぶ権利」があります。

  • 子どもの学ぶ権利を補償するのは、教育現場にいる者なら、特に努力する必要あると考えます。

日本にいる子どもには、どんな子どもにも教育を受けることができる最善の環境を一人一人にあわせて整えてほしいと考えますが、いかがでしょうか。

 

 

 

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