子ども食堂について話していると、いつも言われるのが
「子ども食堂だけでは問題が解決しない」
ということ。
そうなんです。解決しません。
これですべてが解決するなど、思っていません。
予算付けして、国や自治体が継続して支援したり
しっかりした制度を作って支えていくことが大切ですし、
喫緊の課題だと思っています。
しかし、そこにたどり着くまでには、
残念ながら時間がかかります。
でも、目の前には困っている子どもや
その子どもを抱える世帯があります。
支援を必要としている人たちがいます。
今 困っている人に、来年になったらなんとかなるよ、
といっても、何ともなりません。
だから、民間でできることを「迅速」にしよう、
と言うのが、「子ども食堂」だと思っています。
名前は「子ども食堂」でも、子どもだけでなく
大人への支援でもあると思っています。
また、生き甲斐を作る場であり、
様々な方の居場所だと思っています。
行政と民間が「両輪」となって支えていく、
こんなこと言わなくても…と思っていましたが、
結構そうではないことを痛感しています。
行政も、民間に頼らず、しっかりと政策を進めてください。
民間は民間ならではのスピード感、そして細やかさを生かして
さまざまな柔軟なやり方で、隙間に落ち込む人を救い上げ、
支えていく役割も担えると思っています。
どちらかだけでなく、両方が協力しあうことが
とても大事だと思っています。
どちらも大事なことだから、やる気を削ぐようなことは言わないでください。
それよりも、お互いがどう連携して行けるかを考えましょう。