「都立高校入試への英語スピーキングテスト導入について」
問題提起の意味も含めて質問致します。
東京都教育委員会は、2023年度の都立高校入試から
「英語スピーキングテスト ESAT-J(イーサット・ジェイ)の導入」を計画しています。
スピーキング能力を養うため、現在の区立小中学校では、1校に1名の外国語指導助手ALTを委託、配置していますが、
中学生でも年間20時間という授業設定です。
日本語が堪能な留学生の多くが
「日本語クラスは10人以下だった」 と答えるそうです。
方や、区立中学校では、英語と数学は2クラス3展開とするなど、
教師の加配を行ってはいるものの、
やはり10人以下には程遠い現状があります。
会話・スピーチなどを通して、楽しく学び、身につくように努力をしている
とは思いますが、1点を争う高校の入学試験にスピーキングテストを加えると
多くの英語教育研究団体や語学研究者などからも、
このままでは問題が多いとして、
延期と再検討を求める意見が出されていると聞きます。
生徒たちも、新たなテストがどのようになるのか、不安になるのは当然の事です。そして影響を受けるのも生徒です。
ESAT-Jは、都内の公立中学校生徒約8万人の音声回答を、
フィリピンで採点するそうです。
採点期間は回答の移動日程を含めて、約45日間。
・何人の採点者で1人何人分の回答を採点するのか。
・採点には間違いや採点者によるブレが起こりますが、そのチェック体制は
どのようになっているのか
・8万人もの生徒の音声回答を、それだけの短期間に公平かつ正確に
採点できるのか
・配点の振り分け方、採点内容が受験生に通知されない。
・個人情報が、一企業に集中して、漏えいの恐れや心配はないのか。
・家庭の経済格差が、生徒の学力の格差につながるのではないか
等々、不明なことや、様々な懸念や、多くの疑問の声があります。
また、スピーキング能力をアップさせるには
・少人数クラスでの授業
・外国人ALTの増員
などの、教育現場での学ぶ環境や条件を改善する必要があります。
私は、このスピーキングテストを、2022年11月に実施するのは
あまりにも拙速なもので、混乱を招くのではと危惧しています。
このまま英語英語スピーキングテストを実施するのではなく、延期し、再検討することも必要なのではと思います。
そこで質問を致します。
Q:①先ほど申し上げましたスピーキングの能力をアップさせる条件を満たすような改善を、板橋区ではできるのでしょうか?
Q:②さらに、様々なことが指摘され、また現場にも戸惑いがあると聞いていますが、東京都教育委員会に問い合わせて 受験生、保護者、区民からの疑問に答えられるように、情報を集めているのでしょうか。
また、試験が行われるのは今年の11月ですが
生徒や保護者への周知はどうなっているか、以上お答え願います。
<意見>
家庭の経済格差が点数につながることがあってはならない。
板橋区は平均年収が23区の中でも低い。
公立の学校の受験なのに、収入の格差で子どもあっちが不利になることがないように取り組んでほしい。