第四回定例会 一般質問~2、地域で子どもを育むことについて

2、地域で子どもを育むことについて

①7月5日付けで、文科省より都道府県教育委員長あてに、
子ども食堂の活動に関する福祉部局との連携についての通知が出されています。
10月26日の時点では、この通知が板橋区内の学校に周知されていませんでした。
その後、どのようになっているでしょうか。

 

子ども食堂を利用しているお子さんにも、様々な課題を持つお子さんがいます。
いわゆる「困った子」として見られているお子さんは、実は「困っている子」です。
子ども達の持つ課題を、なんとかしたい、学校や保護者とつながりたいと思っても、学校が子ども食堂にあまり関心を持っていないように感じます。

小学生になると、子どもだけで利用するお子さんの方が多くなります。
板橋区は「コミュニティスクール」にむけて取り組みをお考えのようですが、
子どもが学校以外の「地域」でどのように過ごしているのかも、
無関心では いられないはずです。
いわば、「子ども食堂」は学校のアウトリーチとも言えます。
学校にいる子どもと、子ども食堂にいる子どもは、同じです。

不登校対策として、2018年度中に
家庭教育支援チームを2チーム進めているとのことですが、
不登校の子どもも、子ども食堂を利用します。

②教育委員会として、子ども食堂などと連携しつつ、課題解決をするなど、
地域で子どもを育てる活動について、どのようにお考えでしょうか。

③子ども食堂は「子どもの貧困対策」だけではなく、
「子どもの居場所づくり事業」でもあります。
DVから子どもを守る第三の居場所ともなります。
学校だけでなく、板橋区との連携もさらに必要だと考えます。
学校のアウトリーチであるだけでなく、板橋区のアウトリーチでもあります。板橋区が1つ新たな施設を作らなくても、子ども達のさまざまな支援につながる場所です。
もっと、板橋区と子ども食堂をはじめとする子どもの居場所がつながるパイプを太くしていくことが必要だと思いますが、いかがでしょうか。

④その大事なツールにもなると考えられる「子ども食堂MAP」の進捗状況は、どうなっているでしょうか? お答え願います。

子ども食堂を利用している子どもたちに、「どうして子ども食堂に遊びに来るの?」と聞いたところ、「自由だから」という返事に、正直ショックを受けました。
駒沢大学 萩原建次郎教授によれば、子どもたちには「心の居場所」が必要である、とのことです。
ある生徒さんは、「昼間いる場所は「学校」しかない。」と言っていたそうです。
今でも「いじめ」があとを絶ちません。
そのような現状の中で、子どもたちは学校で、
「普通な若者、普通に見えるように自分自身を監視している」のだとのことです。それだけ、いつも気を遣っているのです。
青木省三氏の「思春期こころのいる場所」によると

「最近は、青年の『居場所づくり』が さまざまなところで言われている。しかしおとなが青年のためにと考えて作った場が、(中略)ガラス張りのように周囲から見通せる明るすぎる場、無菌状態で無影灯に照らされた近代的な手術室のような場になっている」

また、

「情報がすばやく伝達され多くの人に共有されればされるほど、青年は明る
みにさらされ、居場所を失いやすくなる」

とのことです。
無駄な部分は排除された社会というのは、居心地が悪いものです。
すべて照らし出され、管理されている。
本当は、ちょっとした「かげ」の場所も必要で、それがないと「闇」の場へ行
ってしまう、との指摘もあります。
また、現在は核家族が多く、親以外の年代と接することは、昔に比べ圧倒的に
減っています。親や先生に話せなくても、聴いてくれる誰かを求めていること
もあります。
その一つは学校の中の「保健室」であり、人の痛みや弱さを受け入れること
を、最初から前提としている場所です。
しかし、地域にもそのような場所があることが大切です。
タテ、ヨコ、ナナメの多様な関係性、緩衝地帯となる関係性が、子どもが成長
する中で必要です。

⑤児童館の統廃合により、廃止になった児童館のスペースが現在も未使用のまま
残されているところが複数あると聞きます。
地域の有志やNPOが、子どもの居場所や学習支援として利用したいという場
合、区は協力ができないでしょうか。