6、待機児童について
2017年4月1日現在の待機児童数は、昨年比 マイナス145人の231人でした。
全体で、昨年よりも955人定員を増やし、
特に待機児童の多い、0歳児78人、1歳児141人、2歳児207人と、
定員を増やしていることは、評価したいと思います。
2015年比でも、全体で1546人の増加、
0歳児149人、1歳児279人、2歳児314人増としています。
しかし、それでも待機児童が出てしまいした。
この数字の中には、保育園に入所したら求職をしたいという人、
本来は認可保育園を希望していながら 認証保育所に入所した人数も入っていません。
また、1歳児にダントツに待機児童が多いという傾向も明らかになっています。
板橋区の人口は5月にいよいよ56万人を超え、子どもの人口も増加しています。
転入してくる子どもも増えています。いつかは人口減少に転じるとはいえ、今現在は増えています。
①今回の結果を受け、来年度に向け、どのように対策を講じるのか、お答えください。
②現在重点整備地域にはなっていない高島平地区の待機児童が、昨年に引き続き多くなっています。
高島平はグランドデザインを掲げ、交通の便の良さもアピールし、
子育て世代に住んでもらいたいという意向もあると理解しています。
とすれば、子ども人口は、これからも増加すると想像できます。
是非、高島平も重点整備地域として取り組んでほしいと思いますが、いかがでしょうか。
③3月27日の東京新聞で、保育士不足解消についてのアンケート調査があり、
保育士不足の解消見通しに対し、板橋区は不明となっていました。
今回の待機児童の結果を受け、改めて板橋区は、どのように理解しているのか、お答えください。
④保育士も自分の子どもが入所できないため、復職できない場合があると聞きます。
保育士の子どもには点数を加算したり、復職する保育所で自分の子どもも入所できるようにするなど、
保育士が職場に復帰しやすいような制度の創設を望みますが、いかがでしょうか。
【答弁】
区長より
高島平地区の重点整備についてのご質問であります。
昨年度、高島平地区におきましては、小規模保育所2園の開設、認可保育所の増改築等によりまして60名の定員拡大を図ったところでありますが、待機児童数は36名となり、高どまりの状況にございます。高島平地区の待機児童がゼロ歳児10名、1歳児26名という現状を踏まえ、今後、小規模保育所の開設など、重点整備地区として取り組んでいく考えであります。
次は、保育士不足解消についてのご質問であります。
保育需要に応えるため、多くの自治体で保育施設の整備が進められ、その影響として保育士不足が社会的な課題となっております。区では、キャリアアップ補助金や宿舎借り上げ補助金など、保育士確保に向けた取り組みを実施しているところであります。また、区内の民間の保育所におきましても、それぞれ工夫を凝らし、保育士の確保に取り組んでおりますが、その状況は厳しいものと認識をしてあります。
次は、保育士の子どもの優先入所についてのご質問であります。
保育士不足の状況の中、保育士の子どもが保育園に入園できず、復職ができないといった事態は保育園にとっても大きな影響を与えるものと考えます。保育士の子どもの優先入所を導入している区もふえてきておりまして、板橋区といたしましても、制度のあり方について検討を進めていきたいと考えています。
残りました教育委員会に関する答弁は、教育長から行います。