今年は、ずっとやりたかった「子ども食堂」を実現できました。
以前から「居場所」を作りたかったのですが、
その中でも「子ども」「食べる」を切り口にした居場所である
「子ども食堂」が、板橋にも必要だと考えていました。
昨年から仲間を集め、情報を集め、場所を探し、試行錯誤をし、
それが今年に入り、出会いに恵まれ、さまざまな条件が整い、
驚く程スルスルっと動き出し、場所が決まって1ヶ月でプレオープンにこぎ着けました。
今年の3月28日のことです。
オープンしてからも毎回話し合い、試行錯誤を繰り返しつつ
参加する子どもたちの笑顔に支えられ、
スタッフひとりひとりの熱い思いと、それぞれの恵まれた賜物のもと
今夜12月26日、今年最後の子ども食堂を終了しました。
子ども31人、大人16人、スタッフ12人 計59人が集いました。
また、区内外と言うより、全国の方から温かい励ましと思いが寄せられ
豊富なメニューや環境を整えることができました。
今年は、日本中に「子ども食堂」ができ、話題になりました。
300以上の子ども食堂ができたとも言われています。
「子どもの貧困」も取り上げられました。
しかし、子どもの貧困は、子どもだけのものではありません。
根本的な問題を解決することなしには、子どもの貧困をなくすことはできませんが
その問題は多岐に渡ります。
その中で、「子どもの貧困」と「子ども食堂」を結びつけて話されることも多かったと思います。
しかし、子ども食堂は「子どもの貧困」「経済的な貧困」だけのものではないと思っています。
「子ども食堂」という名前の、みんなの居場所、そう考えています。
経済的には恵まれていても、仕事や子育てに追われて 時間や心の余裕がなかったり、
さまざまな繋がりが欲しいと思ったりetc. 何か生きづらさを抱えていることもあります。
だれでも参加していいし、子ども食堂という緩やかな繋がりの中で、
必要に応じて必要な制度・関係、人につながることが出来る場所、
自分の居場所と言える場所にしてもらえたら、と思います。
本当の経済的貧困は、国や自治体が制度をきっちり整えて、
そして社会の中で福祉や子育ての政策として、予算をきっちり付けて取り組んで欲しいと思います。
子ども食堂は民間として瞬発力はありますが、活動の仕方や考え方、参加者の
対象の決め方もそれぞれです。
持続力は、国や自治体が責任をもって継続して行うべきです。
私たちの子ども食堂は、子どもだけでなく親御さんも一緒、家族で参加している方もいます。
大人が笑顔になると、子どもも笑顔になります。
その、子どもたちの笑顔を糧に、そして子どもたちが垣間見せてくれる成長を励みとして
スタッフも必要とされ「生きがい」と感じながら、来年も楽しみながら続けていきたいと思います。
「小さい時に来ていたお子さんが、大きくなって親と喧嘩して家を飛び出したりした時に
子ども食堂を思い出して、頼って来てくれたらいいね。」
これは、始める時にあるスタッフと話したことです。
そのためには、長~く続けなければ。
子ども食堂は「子ども食堂」という名のみんなの居場所です。