5、中央図書館について
図書館は、街の核となる場所です。
図書館がどうなるかは、街にとっても、大きな問題となります。
現在、中央図書館がある常盤台の地元住民の方々、同じ常盤台でも平和公園の周辺の方々、
双方から相談があります。
どちらも、共通しているのは、地元への説明が足りないということです。
3月にパブコメが行われましたが、パブコメを行ったから義務は果たした、というのではありません。
パブコメが終わってから知ったという人も多いのです。
そもそも、常盤台1、2丁目の住民の方々を中心として、
中央図書館についてはワークショップも開かれてきました。
その中で、常盤台の駅前の景観問題を含めての提案が出されていますが、
それに対しても「予算」という理由で却下されています。
しかし、ほかの地域では、グランドデザインや再開発で予算をかけ、
どうして今後の問題解決にもつながる常盤台住民からの前向きな区民提案には
予算がつけられないのでしょうか。
景観は一度崩れたら元には戻りません。
都合の良い時だけ常盤台の景観をリーフレットなどに掲載をし、
根本的な問題を置き去りにする区のあり方に、疑問を感じます。
まずは、
1)移転・改築に対する説明について 質問を致します。
①図書館は、子どもの頃から親しんでほしい場所です。
今回の中央図書館について考えるとき、子どもの意見も取り入れてほしいと考えますが、
いかがでしょうか。
②移転の案が出されている平和公園のあり方も含め、地域住民、また区民への説明を、
誠意を持って行うことを要望致しますが、いかがでしょうか。
次に
2)現在の中央図書館を移転したあとは、壊すことが前提となっています。
建築の専門家の方からは、リノベーションをしてエレベーターをつけることは「可能」と
聞いています。
現在の建物は、耐震も0、6あります。
最初から、壊すことを考えるのはいかがなものか、お答え願います。
3)高島平グランドデザインの中でも、整備方針と実施時期として、
第1期、2025年度(平成37年度)までに、
旧高七小跡地を含む周辺の公共用地の活用による拠点施設の整備が挙げられており、
この中に高島平図書館も入っていると理解しています。
高島平の現在の図書館を、あと30年は使うため中央図書館機能が置けないという説明と
矛盾しているのではないでしょうか。
また、高島平図書館は委託のため、中央図書館機能を担う職員がいる場所がないという課題も、
敷地的に恵まれた高島平で図書館を建て替える計画があるなら、
容易に乗り越えられると思います。
今の説明では、平和公園に中央図書館を置く理由に整合性が見いだせません。
それでも、平和公園に中央図書館を置く理由をお教え願います。
4)図書館サービスの充実化
①そもそも中央図書館といっても、所蔵している本が充実していない、
不十分であるとの声が区民より寄せられています。
建て替えだけでなく中身の充実に対しての取り組みや計画はどうなっているのか?
お答え願います。
②超高齢社会を迎え、外出が思うようにできない方が増えることが予想できます。
また、遅くまで仕事で、なかなか図書館が開いている時間に行けないという人がいます。
そのような方たちのために、建物というハード面だけでなく、貸し借りのサービスという、
ソフト面の充実が求められています。
これからのあり方として、本を自宅で予約して、図書館だけでなく、
地域センターなどの区の施設、またコンビニなど民間にも協力してもらい、
本の受け渡しが容易にできることが求められています。
是非、前向きに取り組んでいただくよう要望いたしますが、いかがでしょうか?
以上で、市民クラブの質問を終わります。