~予算総括質問より~(粗原稿)(録画有り)

3月22日の予算総括質問にて質問を致しました。その粗原稿です。

大きく2つについて質問を致しました。

1、健康で文化的な最低限度の生活を営むために

2、子どもの権利

どうぞご確認ください。

http://itabashi.gijiroku.com/g07_Video2_View.asp?SrchID=1088

(板橋区HPより 動画)

以下↓

 

○五十嵐やす子

通告に従いまして、予算の総括質問をいたします。

初めに、健康で文化的な最低限度の生活を営むためにと題しまして質問させていただきます。

新型コロナ感染症のパンデミックが広がり、この丸々2年の間で、格差がますます広がっています。昨年の暮れから今年のお正月にかけても、女性による女性のための相談会、イグナチオ教会での大人食堂、新宿区立大久保公園での年越し支援コロナ被害相談村、またコロナ何でも電話相談会に参加をいたしました。そして相談を受けてまいりました。

これらは区外での開催ではありますけれども、どの相談会にも板橋区の方は相談に来ていらっしゃいました。区外での問題は区内にもあります。共通してあった相談の1つが、コロナで離職し次の仕事が決まったけれども、あと1週間分の生活費、または次の仕事に行くだけの電車賃がない。生活保護を受けなくても何とかなりそうなんだけれども、今すぐ必要なお金がないという相談が多く見受けられました。中には仕事に復帰するためにけがのレントゲンを撮りたいんだけれども、そのお金がなくて復帰ができない。そういうご相談もありました。現在の制度の中では、社会福祉協議会の緊急小口資金もその場ではもらえません。応急福祉資金もありますけれども、保証人が必要などハードルが高く、やはり当日お金をもらえるものではありません。

九州グリーンコープには、笠地蔵基金という制度があります。ライフラインが全て止まりそう、仕事に行くための交通費が足りない、子どものミルクやおむつを買えないなど、緊急の場合に5,000円から1万円の範囲で相談者が即決で生活資金を貸すことができるというものです。実績報告では年間約260万円を支援し、うち6割は返金されたということです。板橋区にも様々な方から寄附がありますけれども、その一部を基金として生活保護ではなくて、生活困窮者の支援の一環として、小額でよいので即日小口貸付などできないでしょうか、お答えを願います。

○福祉部長

貸付けについてでございますけれども、貸付けに当たりましては、返済の見込みなどを確認する必要がございますため、即日の現金貸付けというのはなかなか難しいところでございます。現在、様々な民間団体が支援に取り組まれていることにつきましては理解しております。区としましては、生活資金が計画的に消費できるように、現行の貸付事業の周知に努めてまいりたいと思います。

○五十嵐やす子

そうはおっしゃいますけれども、社会福祉協議会の緊急小口資金も非課税の方は後でも返金しなくてもいいというようなそういう制度になっています。6割の方がグリーンコープの笠地蔵基金の中で返済なさっているということで、皆さん踏み倒そうとかそういうあれじゃなくて、とにかくそのとき何とかして返したいという気持ちはあると思うんです。ですから、区のほうでも何とかそういうような対応ができるように、ちょっと考えていただけたらというふうに思います。

それから、学生は生活保護を受給できません。大学生、親に収入があっても、親子関係が複雑で親に頼ることができない場合もあります。自分のアルバイトで生活資金を稼いでいる学生さんも多いです。アルバイトは首になっていなくても、シフトを減らされて収入が激減している人もいます。それでも保護者がいるからと支援から漏れてしまっているのが学生さんです。板橋区では現在、各地域センターでフードドライブで集めたものを社会福祉協議会が中心となって、がんばろう!板橋つながるプロジェクトと銘打って、年8回食料頒布会を開催しています。しかし、その食料頒布会を利用しようとしても、見つけるのが実は大変難しくなっています。

例えば板橋子どもの居場所について、これを調べようとします。これは板橋区のホームページではなくて、社会福祉協議会のホームページにあります。その子どもの居場所のバナー、下のほうにあるんですけれども、そこには食料頒布会の文字はありません。でも一応バナーをクリックしてみます。そうするとそのトップページにもなくて、スクロールして下のほうにお知らせがきて、初めてそういう食料頒布会の文字が出てきます。その一方で板橋区のホームページのトップには、社会福祉協議会とのリンクはありません。そもそも社会福祉協議会というものを知らない方もたくさんいらっしゃいます。また板橋区のフードドライブのページを見ても、それがどう利用されているかの紹介はありません。フードパントリーで検索すると、フードで引っかかって、フードドライブが出てきますが、集めていることの説明だけでした。現在、フードドライブのページとのリンクや誘導はありません。現状では必要とする人が情報にたどり着けない、こういう状態だと思います。何のための情報発信なのか、利用者の目線で考えて対応してほしいと思います。せっかく板橋区いいことやっているので、それを多くの方に知って、そして必要な方に使ってほしいというふうに思います。高校生、大学生にも届くように広報することを求めますけれども、いかがでしょうか。

○福祉部長

食料配布会のお知らせにつきましては、生活にお困りの方を対象としているため、福祉事務所やいたばし生活仕事サポートセンターなどでご案内をするほか、児童扶養手当やひとり親医療証の通知に同封するなど工夫に努めているところでございます。一方で、最近では学生のアルバイト収入が減少しているため、一人暮らしをする大学生を対象に、区内3大学の事務局へお知らせを配布し、事業通知を行いました。今後も必要な人に支援が行き渡るよう、周知対象者や方法について検討してまいりたいと思います。

○五十嵐やす子

大学にチラシを出していただいてありがとうございます。ただ、やはり板橋は交通の便がいいということもあって、区外の大学に通っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。ですから、もっと例えば駅に貼ってもらうですとか、いろいろな方法がまだあるんじゃないかというふうに思います。また高齢者でも必要としている人がいて、この情報を持っている第三者の人が気を利かせて代わりにもらいに行ってあげて、そして届けてあげたりしているんですけれども、これというのは情報を知らなければできないことなんです。子どもだけが対象ではなくて、もっと大きくなった学生さんですとか、高齢者の方でも大丈夫というようなこういうものが子どもの居場所というサイトの奥の奥のほうに眠っているというのは、本来の対象者ともずれがあるんじゃないかなというふうに思います。困窮している人に届く方法をもうちょっと区民目線で考えてほしいと思います。

それから、就労についてなんですけれども、先ほど申し上げました女性による女性のための相談会では医療の提供もしています。その際に喜ばれるものが、面接などに着るスーツの下に着るブラウスなんです。真っ白いブラウスが欲しい、そういうふうにおっしゃいます。面接用のスーツやワイシャツ、ブラウスなどを持っていない人に、板橋区は就労支援でどのような支援をしているのか教えてください。

○福祉部長

区が行っている就労支援につきましては、生活困窮者自立支援法に基づく就労支援準備事業によりまして、面接に必要とされるスーツやワイシャツなどを貸与するほか、就労に向けたスキルアップなどの支援を行っております。このほか生活保護受給者におきましては、自立支援プログラムのメニューである就労支援によりまして、スーツ代を助成しているところでございます。

○五十嵐やす子

生活保護の方にはそのお金が出たりもするんですけれども、そうじゃない方にもしっかりと支援が届くように、これからまたお願いしたいというふうに思います。

それから、昨年末、板橋区独自のポスターが掲示板に、生活保護についてのポスターが掲示板に掲示されました。私が2月中旬に参加して相談に当たった先ほどの電話相談会ですけれども、そのときには午後の6時から10時まで電話を受けましたけれども、4時間で14件対応しました。コロナの感染者がちょうど急増したときでしたので、休業支援金の申込みについてや、また生活支援の問題がさらに深まったりと本当に電話を置いたらすぐ鳴るというような状況でした。生活保護を受けて、まずは生活を立て直すしかないような方でも、生活保護だけは受けたくないと頑として断るという方が何人もいました。全国にいるということは板橋でもその傾向があるということを意味しています。かつての生活保護バッシングの影響が今もなお色濃く続いています。年末だけでなく年間を通して生活保護についてのポスターを掲示してほしいと思います。最近では中野区でカラーでちょっと素敵なポスターを作っています。掲示板への掲示が難しい場合は、区の施設とかまたトイレの個室などに貼り出すことを求めますけれども、どうでしょうか。

○福祉部長

生活の相談窓口に係る案内ポスターでございますけれども、令和3年、昨年の12月16日から16日間、町会の掲示板に掲出しております。また区のホームページや生活保護のしおり等の見直しを行いまして、相談者の方が身近な福祉事務所で安心してご相談いただけるよう取組みを行っております。今後もポスター掲出など様々な方法で生活保護制度の周知に取り組んでまいりたいと思います。

○五十嵐やす子

どうぞよろしくお願いいたします。先ほども申し上げました生活保護バッシングですとか、ちょっと生活保護に厳しい方たちというのはやっぱりいらっしゃいます。板橋区は生活保護を受けやすいですとか、甘いとかいう方も中にはいらっしゃるようなんですけれども、そうではなくて、板橋区は法令を遵守して行っていると私は思います。また民間団体の方たちも板橋区はちゃんとやっていると言ってくださっています。よもやご当地ルールとかそういうのがまかり通るようなことに今後ならないでほしいというふうに思います。今後も法令を遵守して、ずっと続けていってほしいというふうに思います。ありがとうございます。

次は、子どもの権利についてです。待ちに待った子ども家庭総合支援センターが4月にオープンして、7月には児童相談所がオープンいたします。児童相談所をつくると決断し、準備をしてきた板橋区の英断に感謝をいたします。板橋区に児童相談所ができてよかった、また板橋区の児童相談所は子どもたちの可能性、未来を広げる場所だと言ってもらえるようなものにしてほしいと、その期待を込めて質問をさせていただきます。

子どもに問題がなくても親との関係で家をある日突然出てしまう子どもがコロナ禍になってから増えている、そういう報道がありました。コロナによって親のストレスが子どもに向いて、虐待がひどくなったり、性的虐待も増えている、そのように聞きます。家にいるのがつらくなり、そのためある日突然家を出てしまうのだといいます。このような子どもたちの精神的な支えになることが必要になります。施設の正面入口は8時半から17時開いています。しかし、仁藤夢乃さんはじめ支援をしている方々にお話を伺うと、子どもたちが児童相談所に相談しようかと思うのは夕方以降になってからが多いとのことです。この子どもたちの声をどのように受け止めていくのかお答えください。

○児童相談所開設準備担当部長

児童相談所機能が開始する7月以降は、警備員を常時配置し、夜間や休日に直接センターに子どもが来所した場合、丁寧な聞き取りを行い、緊急の場合は即時に当番職員につなぐなど適切に対応してまいります。また24時間365日相談が可能な子ども何でも相談のほか、国が令和4年度中に運用開始を予定しているSNSを活用した全国一元的な相談施設ということを、多様な手段でいつでも相談できることの周知に努めてまいります。

○五十嵐やす子

1つ飛ばして3番目、先に質問させていただきます。

相談にいらっしゃる子どもは施設に来るだけでもハードルがとても高いんです。実際に入口で入れずにいた子どもの話を聞く機会がありました。中から出てくる人と目が合っても誰も声をかけなかったということです。板橋区ではそういうことがないようにしてほしいと思います。入口や敷地ないを怖くない形で見回ったりして、声かけすることも必要ではと思いますけれども、その点どのようにお考えでしょうか。

○児童相談所開設準備担当部長

職員が子ども家庭総合支援センターの入口や施設周辺に子どもを見かけた場合には、積極的に声をかけ、受容的に話を傾聴するなど、子どもにとって相談しやすい施設となるよう努めてまいります。総合受付を担当する委託職員や敷地内を定期的に巡回する警備員につきましても同様に対応し、相談担当の職員につなげるよう徹底してまいります。

○五十嵐やす子

コロナに感染して、ある日突然、家族と引き裂かれ、そのまま家族が亡くなってしまっているケースが起きています。またコロナ禍の中で別居や離婚も増えて、生き別れの喪失体験をしている子どもも増えています。グリーフケアが今まで以上に必要になっています。悲しみ、グリーフを受け入れたときに前よりも強く人生を歩む力、レジリエンスを引き出すことができると言われておりますけれども、児童相談所はまさにそのレジリエンスを引き出すことが求められる場所と考えられます。日本ではグリーフケアの取組みや認識がまだまだ浅いと思います。しかし、必要なケアです。民間団体と連携して職員の研修をするなども必要ではと考えますけれども、いかがでしょうか。

○児童相談所開設準備担当部長

グリーフケアは、死別などにより大切な人を失った悲しみ、喪失感の中にある人に対して、寄り添い、支え、立ち直ることができるように支援する取組みであります。例えば父と死別した子どもが悲しむ母を思って父の話はしないようにしようと考え、自分の気持ちに蓋をしてしまうなど、感情のコントロールができないケースもあり、そのような子どもに対する支援は大変重要であると認識しております。適切な対応をするためにグリーフケアを実施している大学やNPO法人と連携を図るとともに、職員の学び方についても検討していきたいと考えております。

○五十嵐やす子

ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

そして、自分の思い、意見を話せることはとても大事だと思います。児童相談所でも子どもの言葉を大事にすることが求められます。同時に、意見表明ができる環境を整えることは大人の責任でもあります。児童福祉法の改正により、子どもが権利の主体であることが明確に位置づけられています。江戸川区の児童相談所を視察したときの児童相談所をつくったからといって、それで子どもの健全な成長はできない、そういう言葉が忘れられません。そのために江戸川区は、子どもの権利条例をつくり、それが大人の責任でもあるということでした。また江戸川区の憲法とも言える、共に生きるまちを目指す条例がありますけれども、その一つを形づくっているのが子どもの権利条例との位置づけになっているそうです。

また、誰もが自分らしく住み続けられるまちを目指す、これも江戸川区が目指しているものですけれども、板橋区も同じ目標を掲げているのではないでしょうか。そう考えたときに、板橋区でもぜひ子どもの権利条例の制定をお願いしたいと思います。また独立した子どもの権利擁護委員会をつくることも必要であると思いますけれども、いかがお考えでしょうか。

○子ども家庭部長

区では、令和4年度から一時保護所に入所している児童や児童養護施設に措置されている児童の声を聞き代弁するアドボケイト意見表明支援員を設置いたします。また児童相談所設置市となります令和4年7月に設置いたします児童福祉審議会の部会といたしまして、専門の知識経験を有する方たちが構成する子どもの権利擁護部会を設置いたしまして、児童の措置等に関する権利擁護に対応していく予定でございます。

まずは子どもの権利を保障する仕組みづくり、あるいは周知啓発など、様々な手段に取り組んでまいります。子どもの権利条例というようなお話もございましたが、まず、そのような子どもの権利の保障づくりに子ども家庭総合支援センター開設を機に取り組んでまいりたいと思います。

○五十嵐やす子

何かをするときには、やはり基本となるものが、よるべきものが大事だと思います。それがほかの自治体ではそういうものがあって、いろいろな事業がなされているんだけれども、板橋区ではそれがなくて、ただただやってしまうというのはどうなのかなというふうに、ちょっとそこが心配です。ぜひ板橋区としてもしっかりとしたよるべきもの、大人の責任として子ども権利をしっかりと条例として位置づけていく、そういうことが必要だと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

そして、最後に、さっきちょっと飛ばしたところなんですけれども、子どもに信頼されてつくって、使ってもらうための方法って何かお考えなんでしょうか。

○児童相談所開設準備担当部長

令和3年度はこれまで配布していた虐待防止カードに加え。

○委員長

以上で五十嵐やす子委員の総括質問は終了いたしました。

これをもちまして、社民党の総括質問を終了いたします。