2、板橋区障がい福祉計画等の策定について
- 先日、視覚障がいをお持ちの方が、ご相談にいらっしゃいました。
いろいろお話を伺っていると、その時のご相談も大事でしたが、
基本的なことについて、疑問を持ちました。
以前は封筒に点字が入っていたそうですが、
いつの間にかなくなってしまったとのこと。
今は、選挙関係の郵便物など特定のものを除いては、
板橋区からの郵便物、封筒には、点字は入っていないそうです。
区役所こそ、合理的配慮をすることが求められているはずです。
見えないのに、どこからなのか、だれからの郵便物かもわからず受け取る。
ご本人がどれだけ不自由をし、困るだろうかと、容易に想像できます。
これこそ、早急な改善が必要ではないでしょうか。
せめて、視覚障がい者で、一人暮らしの方への区役所からの郵便物には、
封筒にどこからのものかわかるように点字を入れるべきと考えます。
早急な対応を求めますが、いかがでしょうか。
また、中身も点字にはできないのでしょうか?
大事なものでも、何が書いてあるのかわからなければ、
手続きもできませんし、自分ひとりでは、理解することもできません。
自立して生活している人への支援として、欠かせない合理的配慮だと思います。
ぜひ改善をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
- このことを受け、今年度、板橋区障がい福祉計画等を策定するにあたり、
このように隙間に落ち込んでいるケースが他にないのかを確認してほしいと、
要望いたします。
自立して生活している障がいをもつ皆さんを、
しっかりと支える福祉計画としてほしいと思いますが、
どのようにお考えでしょうか。
- 夏に健康福祉委員会で視察に訪れた仙台市では、
「こころカフェ」というワークショップを開催していました。
障がい者だけでなく、一般の方も参加。
14日間で750人が参加したそうです。
条例の名前も、この「こころカフェ」で考え、
「障がいのある人もない人も共に暮らしやすいまちをつくる条例」という、
誰にでもわかりやすい、そして他人事にしない条例を作り上げたそうです。
また、条例策定後も交流を続けているそうです。
障がい者福祉計画等の策定に当たり、障がいについて理解を深め、
自分も、いつ障がいを負うことになるかもしれず、他人事ではないことなど、
社会の理解を深めるためにも、ワークショップ的なことを要望いたしますが、
いかがでしょうか。
- 仙台市には「メディアテーク」という複合施設があり、
中には図書館も入っています。
視覚障がい者団体からの要望もあってとのことですが、
障がい学習施設として、教育委員会サイドが手掛けている施設です。
福祉施設に特化したものではありませんが、拡大鏡なども、
皆から見える、使いやすい場所に出してあり、ユニバーサルデザインとなっています。
福祉部だけが取り組むのでなく、それぞれの立場で何ができるのかを考え、
総合的に福祉の視点をすすめ、日常的に、当たり前にユニバーサルデザインのある
板橋にしてほしいと思いますが、板橋区はどのように考えているのでしょうか。
お答え願います。
- 次は、アールブリュットについてです。
アールは芸術、ブリュットは加工していない、生のままの、
という意味のフランス語で、正規の美術教育を受けていない方が、
独自の発想と手法で表現する作品とのことです。
昨年は、アールブリュットの素晴らしい作品が、北館のロビーに並びました。
しかし、肝心の作品を飾るための準備(道具・小物)が不足していたようでした。
今年は、どのような取り組みをするのでしょうか。楽しみにしています。
お答えください。