5、しらさぎ児童館について
4月にしらさぎ児童館がオープンしました。
窓が大きく、室内が明るく、開放的な雰囲気で施設内には、木がふんだんに使われ、
色調も落ち着くものとなっています。
すくすくサロンのスペースには床暖房も備わり、また広いオープンスペースにも冷暖房が備わり、
また、すくすくサロンから広いベランダに直接裸足ででることもできます。
その先には、区内の児童館で初めての庭も設置され、
アスレチックなどの遊具があり、とても楽しそうでした。
しかし、1つだけ、驚いたことがあります。
それは、児童館内の小さいお子さん専用のトイレが、誰でもトイレ内に1つあるだけで、
他はすべて大人用のトイレだということです。
板橋の児童館は、0、1、2歳児中心とし、乳幼児対象の施設となりました。
孤独な子育てにならないように、子育て中の親御さんに対し、
プログラム活動や育児相談をなどを通して職員がサポートをするという方針から、
乳幼児を連れて訪れる大人を考えてのトイレの設計なのだとは思いますが、
おむつ外しの途中にいる子どもたちも、幼稚園帰りや週末の幼児の児童館利用も忘れてはならないと思います。
幼稚園などのトイレは、子ども用として、高さも低く、便器も小さいものになっており、
ひとりでも安全に使用できます。
大人用のものでも、高さは低めになり、小さい便座もついていて、
子どもが安全に使えるように配慮してあります。
孤独な子育てにならないための支援は、たいへん意義あるものと考えますが、
児童館は児童福祉法第40条に基づく児童厚生施設です。
まずは、子どもの視点を1番に考えるべきです。
食べることは我慢できても、我慢できないと言われるのが排泄です。
板橋区の児童館が誰のための施設なのか、その目的の変化がトイレに象徴されているように感じました。
改めて、板橋区の児童館は誰のための、誰の視点に立った施設なのかを問うとともに、
子どもの視点を常にしっかりと考えることを望みますが、いかがでしょうか。
【答弁】
しらさぎ児童館についてのご質問であります。
区では昨年度、児童館を地域の子育て支援拠点として再構築をし、乳幼児親子向けの事業を中心に機能転換を図ってきました。しらさぎ児童館は移転改築に当たり、この新たな児童館のコンセプトに沿って設計を行い、本年4月にオープンをしたものであります。トイレにつきましては、大人同伴を前提に、家庭と同じ環境という考え方で設計をされておりますが、誰でもトイレの室内に幼児用大便器を設置するほか、おむつ交換台を用意するなど、乳幼児親子の利用に配慮を、重点を置いております。今後も利用者の視点に立った児童館の運営、環境整備に一層努めてまいりたいと考えております。