武力では平和は実現できない

13日パリで起きた同時テロ

その後もパリ市内で銃撃戦が行われるなど、

世界中の人が驚きと悲しみの中にいます。

私もこの数日、テロのニュースを見るたびに胸が痛く、辛くなります。

 

このテロを受け、17日、欧州連合(EU)は、ブリュッセルで国防相理事会を開き、

フランス政府が求めたEU基本条約に基づく「集団的自衛権」の行使について、

全会一致で支援を表明したとの報道がありました。

またフランスの原子力空母「シャルル・ド・ゴール」がペルシャ湾に向かうことも報道されています。

 

忘れもしない9月19日、国会で安保法案が可決されてしまった日本。

「集団的自衛権」の行使が可能となってしまっています。

まるで、日本のこの決定を待っていたかのようなタイミングに、恐ろしさを感じます。

武器輸出三原則も、昨年の4月に改定されてしまっています。

日本が輸出した技術や武器で、

世界のどこかで誰かが殺されていると思っただけで、恐ろしく思います。

 

パリのテロは、本当にあってはならないものですが、

同じようにシリアへの攻撃も あってはならないものです。

シリアでは毎日のように たくさんの子どもたちが殺されています。

今、世界各地でテロや攻撃が毎日のように起きてしまっている事実、

それなのに、報道すらされないものもあることは、悲しく思います。

国や肌の色の違いなどで、命の重さに軽重をつけているように思えるのは

とても残念で、あってはならないことです。

 

武器に、さらに強い武器で戦うことは、悲しみと苦しみと憎しみの連鎖しか生まれません。

 

先日、元イギリス首相のブレア氏が

「ISの台頭はイラク戦争と関係していることを認めた」との報道もありました。

本当の平和は、殺し合いでは実現しません。

そのためにも、日本が「集団的自衛権」を行使することは、絶対にあってはなりません。

(カナダのトルドー首相は、ISへの空爆を中止するとしています。)

 

来年の春には、伊勢志摩サミット、

そして2020年には、平和の祭典であるオリンピック・パラリンピックがあります。

世界中から、たくさんの人々がやってきます。

70年間戦争をせず、テロなど心配せず、

当たり前のこととして毎日を安全に暮らしてきた日本においては、みな無防備です。

隙だらけです。

その日本で、どこで起きるかわからないテロを防止するのは、

雲をつかむようなものであり、至難の業ではないででょうか?

沙羅双樹

それよりも、テロに狙われないような平和外交を望みます。

日本も集団的自衛権の行使を、などという発想は、絶対にあってはなりません。

平和が実現しますように。

 

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