平和のつどい 3 ~渡部陽一さんの講演より~

戦場カメラマン渡部陽一さんのお話。

実際に見て感じた人の話は、心に響きます。

3枚目の写真のイラクの男の子、首に大きな腫瘍があります。
劣化ウラン弾のため、お腹にいるときに
お母さんが食べたもの、お母さんが飲んだ水などから被爆し、
生まれた時には、すでに腫瘍があったと。

他にも片目が生まれつき腫瘍で見えなかったり、
さまざまな障がいや病気をもって、多くの子どもたちが生まれてきた、と。

広島、長崎の原爆を学び、
原爆症で今も苦しんでいることを学んできた生徒たちは
原爆を使わなくても、劣化ウラン弾によって
同じく放射能で苦しんでいる人が今もあらたに生まれていることを
どう思い、どう感じ、どう考えたのだろう。

そして、1500km先から撃ち込まれたミサイルで、
たくさんの子どもたちが亡くなった。
戦争で死ぬのは子どもたち。
この言葉を、どんな気持ちで聞いていたのだろう。

また、ノーベル平和賞を受賞したマララさんの紹介も。
平和を築くのは、戦争は武器に武器で応じるのではなく、
ペン1本と教科書、そして先生1人いることが大事だと
国連で演説したことを紹介してくれた。

戦後70年、そして安保法案が成立してしまった今年、
日本は武器に武器で戦えるようにしてしまった。
自分から売られてもいない喧嘩ができるようにしてしまった。
安倍総理にこそ、マララさんの言葉を教えてあげたい。

子どもたちには、本当の平和とは何か、
言葉に惑わされないで、自分の頭で考えて欲しい。

劣化ウラン弾の影響による被爆で首に腫瘍が。

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