老朽建築物等対策~福祉との連携の必要~

板橋区老朽建築物等対策協議会に参加。

板橋区では以前 強制代執行をした実績があります。
いわゆる ごみ屋敷、火災になりそのままのお宅、
あちこち朽ちて屋根が落ちているお宅、
草木が絡んでしまっているお宅 等々
「これは…」というお宅が増えています。

中には 住んでいる方もいらっしゃるようです。
(以前は、雨の日は家の中で傘をさしていた方もいるとか)
でも、持ち主がお亡くなりになり、
血縁者が見つかっても、その方が財産権を放棄すると、
結局は誰の所有物でもないことになってしまい、
管理する人がいなくなってしまいます。

また、審議会でのお話の中でも、
福祉との連携が不足していることが明確な課題とわかっています。

実例を伺いながら、地域でごみ出しや家屋の高齢化などで
地域が困ってしまう人は、
じつは困っている人なのだということを、改めて思いました。

介護保険が使える範囲も狭まり、
特に認知症の方は 家族の介護で老々介護だったり、
家に籠ってしまったりで、
なかなか説明や相談もできなかったりするケースが
さらに増えることが予想されます。

さらに独り暮らしでは、
軽度の認知症になっていることに、周りもなかなか気づきません。
そんなとき、誰だったら気が付く可能性があるのか?
定期的に訪れる可能性のある人…と考えると新聞配達が挙げられますが
今は新聞を取る人も減少しています。
郵便配達の方も考えられますがは、
配達がある時だけ。1週間郵便物がない事もあるのではないでしょうか。
生協の配達も、週に1回。
それ以前に、生協に加入することが必要になります。
民生委員さんは現在も不足していて、
一人が抱える担当となる人もとても多くなっています。
それなら、身近で、信頼でき、定期的に日常生活にあるシステムは…と考えると、
ごみの収集があります。
板橋は週に3回の可燃ごみ、そして月2回の不燃ごみの回収があります。
また、板橋区には、「個別収集サービス」があります。
これは、身近な方に協力が得られず、
ごみ集積所にごみを出すことが困難な高齢者・障がい者のみの世帯の方を対象に、
玄関先からごみを収集するサービスです。
(条件は下記をご参考にしてください。)

  1. 65歳以上のみの世帯(一人暮らしを含む)で、全員が介護保険の要介護または要支援の認定を受けている場合
  2. 障がい者のみの世帯(一人暮らしを含む)で、全員が障害者手帳で障がいの状況が確認できる場合
  3. 上記1、2を重複する場合

このサービスをもっと周知活用、また充実して、
認知症の症状が酷くなる前に、また何か変化に気がついたら
必要なところや制度に繋げるようなシステムを作って行くことが
一つの対策となり得るのではと提案致しました。

強制代執行は、これからますます増えると思います。
が、かけたお金=税金の回収が難しいことが
行政にとって大きなハードルとなっています。

あまり酷くなる前の空き家の活用をすることで、
酷い空き家や老朽建築物を生き返らせることもでき、
マッチングで使いたい人と繋げられたらと思いますが、
なかなか難しいようです。

私もいろいろ頭の中で構想を練っています。
実現してゆきたいです。

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