3、防災・危機管理について
1)スマートフォンを持つ人が増え、さまざまなアプリも開発され、
今までよりも的確、かつ詳細に、情報を手に入れることができる社会となりまし
た。
その情報を活かし正確に伝え判断していくことが必要です。
せっかくの情報を生かさなければ、今までと何も変わりません。
例えば、10月に行われた区民祭りでは、1日目の夕方、
急に大粒の雨が降りだし、雷も鳴りだしました。
しかし、強い雨雲の予報は、ネット上では既にありました。
各ブースでは、途切れることのないお客さんとの対応で、
予報を確認する余裕はなく、あっという間の雷雨に、為すすべもなく、
テントの中で雨宿りするしかありませんでした。
その後、警備員が回って来て、終了を早めること、
片づけをするようにと告げましたが、大雨で良く聞こえず、
また身動きも取れず、片付けにも取り掛かることもできない状態でした。
近年「異常気象」で、ゲリラ豪雨も増え、被害も出ています。
板橋区内でも、今年、ゲリラ豪雨で浸水などの被害も出ています。
昨年は世田谷区の花火大会はゲリラ豪雨で中止となり、
そのため今年は開催時期を変更しています。
台風25号では、強風が予想されていたため、
JRが初めて計画運休をし、混乱の回避につとめました。
危機意識を持ち、安全を確保するために、
前もって対応を迫られる時代に入っていることを、認識することが必要です。
雨だけでなく、この夏の猛暑に対しては、
危機管理室が主導し新しいルールを作り、それぞれのイベント主催者が、
安全を考え開催を判断していました。
この新たなルール作りは画期的であり、迅速な取り組みと評価をしています。
今回のゲリラ豪雨のような気象情報に関することは、
参加者の安全の担保の上でも、大事なことです。
危機意識を持ち生かすことを、改めて考える時期に来ていると思います。
そこで伺います。
①、情報の提供や中止などの判断は、危機管理が責任を持つのでしょうか、
それとも、イベントの主催者なのでしょうか。
②、例えば、多くの人が参加する区民まつりや花火大会、
いたばしシティマラソンでは、どのように考え判断するのか、
お答え願います。
2)決算総括質問、また今定例会の中でも、避難所となる学校の体育館への冷暖
房の設置について、多くの会派から要望がありました。
このままでは、季節によっては、発災時に体育館に避難し、暑さや寒さで
体調を崩してしまう方が多く出ることが考えられます。
発災後、いかに復興に取り組んでいくかは、とても大事な視点ですが、
避難した人が体調を崩しては、自助・共助もままならず、
復興への影響も考えられます。
また、体育館の冷暖房設置は、事前復興とも考えられます。
さらに、体育館に長く避難している人は、それだけ被害が大きく、
家に帰ることが出来ない人です。
各体育館に少しずつ残っている被災者は、拠点となる体育館に移動することに
なると思います。
被災者が長期間過酷な環境におかれるのは、人権にもかかわることです。
今なら東京都の補助を有効活用できる可能性があります。
最大限財源を確保しつつ、避難所となる学校の体育館、または数か所でも
拠点となる体育館に、冷暖房を設置して欲しいと思いますが、
いかがでしょうか。
3)次に、発災時のあいキッズ、放課後デイに関しての質問です。
あいキッズも放課後デイも、子ども達が放課後を過ごしている場です。
保護者が迎えに来るまでは責任をもって見てもらうことが必要となります。
そこで伺います。
①あいキッズの災害時の対応、体制はどのようになっているのでしょうか。
保護者が帰宅困難の場合はどうでしょうか。
また、不幸にして、保護者がお亡くなりになった場合、
これは、すぐにわからないこともあると思いますが、
どのように対応をするのでしょうか。
②放課後デイは、東京都の管轄とはいえ、そこにいるのは板橋の子ども達です。
そして精神・身体などの障がいをもつ要配慮者でもあります。
あいキッズと同様、保護者が帰宅困難の場合の体制など、
どのようになっているのか、把握しているのでしょうか。
また、不幸にして保護者がお亡くなりになった場合、
どのように対応をするのでしょうか。
4)高島平の地域は「残留地区」となっていますが、
それは地震や大きな火事の時の対応であって水害などの対応ではありません。
その違いが、まだ周知されていない現状がありますが、
その周知をどのようにしていくのでしょうか。お答え願います。