特別養子縁組のニュースが増えています。
29日のニュースでも、現在6歳未満としている特別養子縁組の対象年齢を
15歳未満に引き上げ、養子縁組の養親の負担を軽減することなどが
主な柱とする特別養子縁組制度の見直し案が取り上げられていました。
一昨年、名古屋に愛知県の先進事例を学びに視察に伺いました。
いわゆる「愛知方式」という養子縁組。
個人の産婦人科ドクターのご尽力から広がったものです。
予期せぬ妊娠で心を痛め、相談もできず、育てられず、
生まれたばかりの我が子に手をかける母親。
悲しいニュースは後をたちません。
母親だけの責任ではないのです。
この現在の日本で、子どもの死亡率が一番高いのは、
生まれて24時間以内。悲しい事実です。
一方では子どもが欲しくても、授かれない夫婦もいます。
予期せぬ妊娠など事情がある親と、子どもが欲しい夫婦を結びつけ
出産後、養父母が親として赤ちゃんを抱いて退院する…
そんな制度になっています。
ある会で、養子縁組のお話がありました。
とても感動しました。
お話の内容だけでなく、この会の司会を
養子縁組をして養女になったお陰で、
施設に入れられることを免れ、
祖父母や伯父の家族に
たくさんの愛を注がれて育った私がしていることに、
とても感謝しました。
個人の責任がとかく声高に言われる社会の中で、
産みの親とは違っても、愛を注ぎながら育ててくれる親の存在は
とても大事で大きなものだと、改めて思います。
どの子どもも、愛の中で、
豊かな子ども時代を過ごすことができますように。