これ 何かわかりますか?
こんな風におしゃれにデザインされたら、
これが何か 気がつかない方も多いのではないでしょうか。
このおしゃれな1枚は、森友学園で一気に話題になった「教育勅語」です。
以前、板橋区内のある中学校の複数の教室、
そして、ある小学校の校長室に貼られていたものをコピーしたものです。
(部分的に修正液で消されています。)
地域の方が、地域の学校に束でプレゼントしたそうです。
それをパウチするなどして、学校内に実際に掲示されていました。
当時、これに気づいた方に教えていただき、教育委員会に調査を要望したとき、
教育委員会も驚き、困惑していました。
そして、ある地域だけでのこととわかりました。
個人で購入するなら わかりますが、
教育現場に掲示するのは、論外です。
これを掲示することに違和感のない校長や副校長、教員の意識・認識の低さにも
愕然とし、残念でなりませんでした。
しかし、先日 安倍内閣は、教育勅語を教材とすることは よしと
わざわざ閣議決定しました。
それに対しては、さまざまな新聞社や自民党の中からも疑問の声が上がっています。
当時、私がこの問題を取り上げた時、あまり反応がありませんでした。
今だったら、どうでしょうか。
道徳が教科化し、内心に点数が付けられる。
愛国心のために、パン屋さんでなく和菓子屋に書き換える。
武道に銃剣道も書き加える…
保育園の行事の際、まだ子どもたちが理解できないにもかかわらず
「日の丸」を掲げ 敬礼し、「君が代」を歌う。
東京都や板橋区の「教育大綱」にも「郷土愛」「愛国心」の文字。
私たちは戦争の残酷さ、悲惨さ、苦しみ、悲しみを散々思い知らされたから
「天皇のために命を捧げる」という教育はやめようと 決めたのではなかったのでしょうか?
教育の大切さと怖さを、改めて痛感する日々です。
当時 書いた報告です。