2017年第一回定例会 一般質問 1、成人式について

2月15日、板橋区議会第一回定例会一般質問が行われました。

私も会派を代表して質問に立ちました。

今回は、大きく3つの項目を立てて、質問をいたしました。

1項目ずつHPに載せたいと思います。

また後ほど、板橋区からの答弁も追加で載せたいと思います。

 

1項目の「成人式について」ですが、板橋区の成人式は日本でも珍しいと思います。

良い面もありますが、一方課題もあります。

「アルコールの提供に関して」や「1ヶ所での開催などを希望する声」16708481_1134063730052680_1104930332181659226_nを区民の方々に頂いていていますが、その声を活かし、まとめて今回質問といたしました。

以下、質問です。

 

通告に従い、市民クラブを代表して、質問を行います。       

 

1、成人式について

 

 今年も、区内各所で「成人の日のつどい」が行われ、それぞれの地域で、お祝いがなされました。

 今年の対象者は 5352人で、ここ5年間で一番多い人数でした。

 参加者は 2694人、50、3% の参加率でした。

 

 晴れ着を着て、晴れやかな顔で集う成人の皆さんを拝見していると、中には小さい頃からよく知っているお子さんもたくさんいて、その成長はとても眩く、喜ばしく、成人のみなさんに心から祝福を送りたいと思いました。

 

 板橋区では、18地域で、それぞれ「成人の日のつどい」が行われ、ひとりひとりを密に祝うことができるという喜びの声があります。

また、地域の人に、こんな風に祝ってもらえて、ありがたい、という声もあります。

 しかしその一方で、課題と思われる声も毎年 頂いています。

 以下、4点について課題をまとめてみました。

 

 1点目は、以前、陳情でもあった「成人の日のつどい」の一連の行事の中での「アルコール」の提供についてです。

現在「それぞれの地域で判断」することになっており、アルコールを出さない地域も多いとは聞いています。しかし、まだ提供されている地域もあります。

提供されている会場では、「未成年の方は」と、事前にアナウンスもされています。

しかし、会場では保護者の方々から、まだ未成年の参加者もいる公の場所でのアルコール提供自体、どうなのか、という声が 毎年聞かれます。

 また、飲めないのに勧められて、断れずに飲んで、気持ちが悪くなった、という相談もありました。

 多くの方がおっしゃるのは、アルコールについては、2次会でそれぞれ判断すれば良い、それこそが「成人」ではないか、ということです。

 

 2点目は、学区域と開催する地区があっていない、ということです。

 18地区に52の小学校、23の中学校があるためで、それだけ細やかに学校が設置されていることの表れでもありますが、指定された中学校に行っても、学区が複数の地区にまたがっているため、どこの式典に参加するか困ってしまう方もいるようです。

 例えば、上板橋第一中学校は、常盤台、桜川、仲町、大谷口と、4つの地区にまたがっています。

参加する地区を変更出来るとは言え、これだけ地区が分かれていると、やはり困るのが実情ではないでしょうか。

 

 3点目は、地域が狭いことによって、参加しづらい人が出てくることへの配慮です。

 板橋を18の地区に分けることで、地域が限られ狭められます。

地域の子どもたちの成長が見えて良い反面、かえって参加者にとっては、辛いこともあります。

 例えば、小学校や中学校でいじめがあった場合、仲の良い友達にも会いたいけれど、会うのが辛い人とも顔を合わせる可能性も大きくなってしまいます。

 いじめられた記憶と傷は深く大きいため、相手に会うのではという不安は、式典参加への大きなハードルにもなります。

また、私は昨年に引き続き、世田谷で行われたLGBT成人式に今年も参加しましたが、狭い地域での成人式では、SOGI(SOGIとは、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字を合わせた呼称です。) など、マイノリティの方たちが参加しづらいと感じました。

 

 4点目は、私立の小学校・中学校に進学した子どもたちへの配慮です。

 地域という枠を超えて、板橋区の広い範囲で友人がいる方たちは、自分の住む地域に参加しても、友人がいないということもありますし、他の地域に変更することはできても、やはり孤立しがちになると思われます。

 

 以上の事柄を踏まえた上で、まず、現在の状況から質問をいたします。

今年の参加状況を見てみると、富士見地区は24、2%なのに対して、熊野地区は82、8%、高島平地区は76、8%と大きな開きがあります。

 1)このように地区での参加率に大きな差があることを、区はどのように分析しているのでしょうか。

  少ない地区の参加者を増やしたいと考えているのでしょうか。

 2)次に板橋区は、「成人の日のつどい」に対して、どのように考えているのでしょうか。

  現在、「地域の行事」になっているようにも思えますが、本来は区の行事であると考えますが、その点はどのように考えているのでしょうか。

  また、地域で成人式を行っているのは、23区では他にあるのでしょうか?

 3)他の自治体のように、区内1ヶ所での開催を考えると、例えば1263人を収容できる文化会館の大ホールで2回に分けて行うとしても、今年の対象者の人数で5割の参加として計算しても、収容しきれません。現状では、1ヶ所での開催は、難しいと言わざるを得ません。

しかし、先に申し上げた課題を解決し、より多くの成人が参加できるようにすることも、大事なことだと考えます。

そのために、地域にこだわらずに、誰もが参加できる会場を、あと1ヶ所増やすことを要望致します。

パーティなど飲食は行わず、気軽に参加できるようアトラクションなどに絞っての内容での成人式を、大山の文化会館の小ホールや大会議室など、区のどの地域からでも集まりやすい、交通の便の良い場所で開催することを、是非検討して欲しいと思いますが、いかがでしょうか。

 

(参照)

◆文化会館 大ホール収容人数 :1263人(1階 972席 2階 291席)

うち 車イス席 6席

◆成人の人数 : 5352人(ここ5年で一番多い)

◆今年の「成人の日のつどい」の参加者 : 2694人   参加割合 :50、3%

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