昨年7月、東京・名古屋・大阪・福岡 で、
HPV(子宮頸がん)ワクチン薬害訴訟 が全国一斉に提訴されました。
現在、4ヶ所で119人が提訴し、戦後災害の薬害訴訟となっています。
板橋区でも複数のHPVワクチン副反応の報告があり、
現在も3人の方が未回復の状態です。
症状に苦しみながら、厚生労働省に報告を上げられずにいる人もいます。
昨日2月13日には東京地方裁判所にて、東京訴訟第1回期日を迎え、
現在20歳の被害者が意見陳述をしました。
2011年に1回目の接種を行い、その後様々な症状があらわれ、
副反応のために通学が困難となり、
2014年には中高一貫校だった高校を退学することになったそうです。
昨日は本当は別の方が陳述を予
定していましたが、
新たな副反応の症状のために入院を余儀なくされ、
陳述できなくなってしまったそうです。
これまで6年も副反応の様々な症状に悩まされてきたのに、
ここにきてまた新たな症状が出ているこの現実に、
どれだけ被害者たちが辛い日々を送っていることかと改めて思いました。
被害者の
「自分たちをデータとしてではなく、人間として見て欲しい」
という言葉が胸に刺さりました。
昨日は、他にもショックなことが。
裁判の傍聴抽選のために並んでいた私のすぐ後ろにいた被害者の少女は、
その場で失神をしてしまいました。
ほんとうにあっという間でした。
しかし、ご両親は対応に慣れたような感じに見受けられました。
ご本人もご家族も、普段からどれだけたいへんな思いをして過ごしているのかと、
胸が痛みました。
そして、失神して車椅子に座らせられた少女の頭の向きを変えようとしたら
脱力していることが手に伝わってきて、頭では理解していましたが、
実際に自分の感覚で感じ、とてもショックでした。
弁護団の水口真寿美弁護士の意見陳述では、「薬害スモン」への言及があり
「一つ一つの個々の症状は、どこにでもあるけれど、
全部まとめて見ると、非常に特徴のあるパターンをしめす。
薬害スモンも、最初はだれもそれが病気だと認めなかった。
これが、このHPVワクチンの副反応でも言える。」
という由の指摘は、本当に大切なものだと思います。
この板橋区において、私が知っている限りでも、2015年度、2016年度と続けて
板橋区が開催した講演会で、講師はHPVワクチンの一方的な推進をしています。
2016年第3回定例会で、私が指摘したことにより、
もし講演会で講師が一方的に推進をしても、必ず区の職員が
「厚労省は2013年6月から、国はHPVワクチンの積極的な勧奨はしていない」
ということを伝えると約束して頂いています。
(本来は区が主催の会で推進する発言を許すこと自体、疑問です。)
本来真っ先になすべきことは、
青春を奪われ、今も苦しみ続けている被害者たちを救済し、
治療法を確立することだと思います。
子どもを思う親心から子どもに接種させことに、
今も悔やんでいる親が日本中にたくさんいます。
被害者の家族、それは親も兄弟姉妹も、みんな大きな影響を受けています。
生活が変わってしまっています。
その人たちの救済や支援も、本来は忘れてはなりません。
今日14日は、大阪で第2回の期日。
東京の第2回期日は5月10日です。
また、HPVワクチンは、少女だけでなく成人女性にも副反応被害者がいて
こちらのほうが任意接種のため救済もさらに難しくなっています。
また、男性への治験も既に終わっていて、海外では男性の被害者もいます。
ワクチン副反応は、自分で立証することが求められ
なかなか副反応と認めてもらえません。
また自分が、副反応も含めて納得の上 サインしたとして
「自己責任」と言われかねません。
そのことをしっかり理解することが大切です。
自分には関係ないこととは思わず、
またまだ何も解決していないことを多くの方に理解していただきたいと思います。