毎月1度開催される教育支援センターを会場に開催される「板橋アカデミー」
区内の小・中学校の校長、副校長をはじめ、たくさんの先生が参加しています。
ここ2回、ほかの用事と重なて参加できずにいたので、今日は楽しみにしていました。
今日のお話は、とてもわかりやすく、すぐに実践にも活かせるポイントが満載な上に、教師の心の切り替え方などの紹介もあり、充実したものでした!
明治大学文学部の諸富 祥彦教授の、「ふれあいで 心を育てる 教師の資質」と題したご講演は、とても楽しくわかりやすく、的確な言葉がポンポン飛び出しました。
加えて、先生がとても個性的で素敵で、ぐいぐい引き込まれ、私の心に諸富教授の直球、変化球の言葉がビシバシ決まりました。
あまりに心に響いて、途中 泣いてしまうかと思いました。
4人で1グループを組み、実際 身体を動かしたり(最初はなんと即興ダンス!)、話を聞きあって、褒めあって、自己肯定感もばっちり上げて帰れるように組み立てられている。
まずは ①リレーション(心と心のふれあい、つながり)
ご自身の尊敬する先生とのエピソードを交えながら、説明してくださった。
そして、②教師はプロだから、相手が誰であれリレーションを提供しなければならない。
そして、③「教師は裏切られてなんぼ、何度裏切られても、見捨てない」という話。
今、小学校2、3年の子が、まるで2、3歳の子どものように駄々をこねたり、癇癪を起こしたりして、自分の感情をコントロールできない状態があり、年々酷くなている。
これは、子どもが小さい頃から、親は自分で気がつかないうちに、子どもの要求を裏切り、子どもは裏切られ続けてきたからだ、と。
「子育てが面倒」という気持ちが、保護者に多くなってきた。そして、スマホに逃げている親が多い。
「僕はスマホになりたい」と言った子もいるらしい(涙)。
放っておくか or 怒鳴っているか どちらかの子育てでは、子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえない。
ずっと親に自分の気持ちを裏切られてきた子どもは、それに慣れっこになり、人を裏切ることも当たり前のようになる。
教師は子どもに裏切られることも何度もあるだろう。
でも、裏切るのが子ども。
でも、教師は同じ土俵に上がってはいけない。
裏切られても、裏切られても、子どもに関わっていく。
自分の気持ちをコントロールして、子どもと関わっていく。それがプロ。教師の仕事。
教師が職場で自分の心をコントロールするための、その具体的な方法(場所を変える、アロマを使う、呼吸を整える、など)を示してくださった。
そして「援助希求」(援助を自ら望んで求めることができる)。
子どものいじめの被害は9割、そして加害体験も9割!
ほとんど全ての子どもが被害者であり、加害者である事実。
でもこの部分、つかみきれていない先生もやっぱりいたようです。
いじめ調査は、年に2回?
でも、それ以外の月にも、1分でできるアンケートで、子どもが今どのような状態にあるのかを、一人ひとりチェックする方法を、具体的に示してくださった。
これを毎月することは、とても大事だと思いました。
集計はしなくていい。ただ、その結果をきちんとつかんで、生かしてほしいと思います。
この他にも興味深いお話がたくさんで、ほんとうにあっという間の2時間でした。