【恐れるな 主は憐れみ深い】
日曜日の夜、映画「杉原千畝」 を観てきました。
とても重い映画でした。
映画の途中で何度も泣きました。
感動とか可哀想とか、そんな涙ではなく
恐怖と なんとも言葉にならない涙でした。
俳優がどうとかではなく、
この映画に描かれている「恐怖」と「狂気」が
今、現実に起きていること、
そして、この日本でもその可能性が とても大きいことを
ひしひしと感じ、ただただ恐ろしく思いました。
例えば「STAR WARS」 などの映画では
架空のこと、現実ではないと思うから 楽しんで見ていられますが
杉原千畝の映画は、等身大で、自分に置き換えられ、
まさに、今の延長上のものです。
そして昔より進化した今の技術を思うと
さらに辛く 厳しい現実が待ち受けているように思い
気持ちが 重く暗くなりました。
杉原千畝がビザを発行して たくさんの方に光を与え
命を救ったという「光」 を観に行ったつもりが、
「戦争」の あまりの重さや狂気に、私の気持ちは 押し潰されそうでした。
暗い気持ちで通った教会の屋根の上の鐘が光に照らされ
幼稚園、そして 牧師館のクリスマスツリーの光が
なんとも優しく光っていました。
そして、来週の説教のタイトルには
「恐れるな 主は憐れみ深い」
帰りに自転車をこぎながら、
何度も何度も 心の中で繰り返しました。
そして、クリスマスツリーの優しい光を思い出しました。
この困難の到来が予想される暗い社会でも、
恐れずに、また明日の一歩を踏み出して行きたいと思いました。
どうか、一人でも多くの方に 「戦争とは何か」 を
改めて考えて欲しいと思います。
戦争で幸せになる人は、1%もいません。
忘れてはいけません。
平和は、「誰かが勝手に与えてくれるもの」では ありません。
今の平和は、たくさんの「犠牲」の上に 成り立っています。
この平和を手放すなど、ありえません。