今、セクシャルマイノリティ、LGBTの方々の出現率は電通総研調査によれば、
2015年は7、4%との報告があります。
「よりそい電話相談」への2013年4月から1年間の相談統計を見ると、
セクシャルマイノリティ関係の相談は、63万5739件、
全体の構成比では、4、5%となっています。
しかし、30代以上からの相談が大半を占める一般ラインと比べ、
セクシャルマイノリティのラインは、10代、20代の若者からの相談が半数近くを占めています。
また、電話相談の中で、性暴力、虐待、セクハラ被害が、一般ラインの4~5倍もあるとのことです。
家族にもなかなか相談できす、自分らしくいられる場所がないために社会的に孤立し、
また自分を偽っているとの罪悪感、自尊感情が深く傷つき、メンタスヘルスが悪化したり、
葛藤で不登校、引きこもりなどになってしまったりと、追い詰められていく状況があるそうです。
そして、「自殺を考えたことがある」という割合が高いそうです。
このように、相談できるところを必要としていることがわかります。
また、よりそい電話相談は、一般のラインは男女比が約半々であるのに対し、
セクシャルマイノリティのラインでは、二者選択では収まりきれない相談者が、
4人にひとりいるそうです。
板橋区は、来年4月から、スクエアあいの相談事業を、女性健康支援センターに移し、
「女性」というくくりで、相談事業をまとめようとしています。
その一方で、男性は電話での相談しか実績がないとして、
別の団体の窓口への案内をするとの答弁をいただいています。
板橋区では、今、セクシャルマイノリティの方の相談事業をどのように考え、行っているのか、
また今後どのように行っていくのか、お答えください。
また、相談事業の窓口に、レインボーフラッグを置くことで、
ここで相談ができる、LGBTを受け入れていることを標榜・掲示して欲しいと思いますが、
いかがでしょうか?
② 次に、教育現場における対応です。
発達障害の可能性があるとされる児童生徒は6、5%と言われています。
それに対し、先にあげた電通の調査では、LGBTの出現率は7、4%、
1つの教室に、発達障害のお子さん以上の割合でいることになります。
発達障害のお子さんに支援をする必要が有るなら、
同じように、セクシャルマイノリティのお子さんがいることを考えての対応も必要なはずです。
以前、ある区内の小学生が、授業中、担任の教師に
セクシャルマイノリティを揶揄する言葉を投げかけられ、
深く傷ついたという話を伺ったことがあります。
また、制服のスカートを受け入れられないお子さん、またスクール水着、トイレなど、
教育の中での対応や配慮も必要と考えます。
そのためには、まず教師に対して、セクシャルマイノリティの知識をしっかり持ってもらうことが
大事ではないでしょうか。
また、さまざまな相談を受けることが多いと思われる養護教諭に対しても、
セクシャルマイノリティに対する知識をもっていただくことが大事だと考えます。
これは、人権に大きく関わる問題でもあります。
板橋アカデミーでも取り上げたりなど、是非教育の現場での周知、また配慮をお願いしたいが、
いかがでしょうか。
また、小さくともレインボーフラッグを保健室に置き、相談できることを標榜・掲示して欲しいが、いかがでしょうか。