1) 備蓄 についてです。
ライフラインの復旧に、電力は7日、通信は14日、上下水道は30日、都市ガス60日、と
予想されています。
あくまでも目安の数字ではありますが、まずは、この数字を区民の方々に知っていただき、
自助を考えてもらうことが必要だと思いますが、この数字は、どのように周知しているので
しょうか?
また、先日の常総市の水害では、3日目で食料が尽き、3日経ってから、
ヘリに救助された人が複数いたとのことです。
水害が予想される場所は、あっという間に水が上がることも考えて、玄関以外、
2階などにも食料を置く等、工夫が必要ではないでしょうか?
そのような呼びかけも必要と思われますが、いかがでしょうか?
次に、備蓄の中でも、災害用のトイレの必要性が叫ばれています。
しかし、トイレだけあっても「トイレットペーパー」がなければ、困ってしまいます。
東日本大震災のあと、街で長い行列ができているなと思ったら、
トイレットペーパーを買うための長い行列で、びっくりしたことを覚えています。
紙の生産の4割は富士市中心ですが、東海地震が起きた場合、供給が1ヶ月ほど滞ると、
朝日新聞で取り上げていました。
災害時のトイレに関しては、少しずつ認識されつつありますが、
しかし、トイレ用品の備蓄の認知度はまだ遅れているという指摘もあります。
家庭への周知の呼びかけは、どのようになっているでしょうか?
2) 次に板橋区も備蓄品を、毎年備えていますが、2016年は東日本大震災から
丸5年となり、消費期限が切れるものや消費期限が近いものが、
例年以上に多いのではと予想されます。
区はどのような対応をしているのでしょうか? お答えください。
⑤ この項の最後「避難所における子どもへの配慮」についてです。
子どもの笑顔がない避難所はだめだ、と言われています。
有明にある「そなエリア東京」には、非常時の持ち出し用品が展示されていて、
たいへん参考になります。
特に海外の非常用持ち出し用品を見ると、子どものオモチャが必ず入っています。
施設の方も、お子さんのオモチャなどが忘れられがちだと説明してくださいました。
避難所運営などに際しては、往々にして、高齢者や具合の悪い人
への配慮が中心となり、子どもが遊ぶことを「いけないこと」と、
後回しにしてしまいがちではないでしょうか。
東日本大震災の直後から、さいたまアリーナで、被災者の支援にあ
たった方のお話を聞く機会がありました。
子どもたちは避難所で遊ぶ場所もなく、また避難所での性的被害など、
親にも言えずにいたそうです。
その時に、支援の方々のスペースの一角で遊んでもいいよ、ということから、
子どもたちがだんだん集まってくるようになり、遊びながら、不安な思い、
また被害を話をしてくれて、支援に繋げることができたとのことです。
また、あるNPOは宮城県の被災地に入り、子どもの遊びを支援しました。
その時、子どもたちは、まず、いわゆる「津波ごっこ」をしたそうです。
大人からすると、「そんなことを遊びにして」と怒ってしまいがちですが、
子どもたちにとっては、「津波ごっこ」をすることで、追体験をし、
そのことで自分の気持ちが整理され、それまで幼くて言葉にならなかった思いが
「こわかったね」など、周りの人に受け止めてもらうことで、
「あぁ自分は怖かったんだ」と、気持ちが安定していくのだそうです。
それができないままでは、不安やストレスが昇華できないままとなり、
子どもたちの心の状態も、良くないとのことです。
発災直後などは、余裕はないでしょうが、時間が経つなかで、避難所であろうとも
子どもたちには、遊びが必要で、遊ぶ場所の確保など、避難所運営をする側にも、
その認識を持っていただくことが大事です。
その周知はどのようになっているのか、お答えください。