【一般質問】3、女性が輝くために ③男女平等推進センターについて

3―③ 男女平等推進センター について

グリーンホールに板橋福祉事務所が移転することに伴い、今までワンストップとなっていた男女平等推進センターが移転することとなり、機能的にも分割されることになりました。

本来、板橋福祉事務所は新しくできた南館に入るのが妥当であり、それができないというのは、板橋区の行き当たりばったり行政が根本にあると改めて指摘いたします。

また最終的にしわ寄せが男女平等推進センターに来て、分割、移動させられるという結果は、区全体の事業の中での男女平等参画の位置の低さを示すものであり、区の男女平等参画の意識の低さが露呈したものと理解します。「女性が輝く社会」という国の方針と逆行するものであり、たいへん残念でなりません。

 

板橋区男女平等参画基本条例 第15条には

男女平等推進センターは、「男女平等参画を推進するための拠点施設」であり、

区民活動の支援・相談業務・情報資料コーナーが主な業務内容であると謳われています。

わざわざこのような条文が掲げられているということは、そもそもワンストップの男女平等推進センターを望んで、現センターが作られたものであることを表しています。

他の自治体には単独の施設としての男女平等推進センターがあります。

昨今の動きを見ても「ワンストップ」を重視しての取り組みがなされています。

板橋区は、今までも集会施設の中での間借り状態でしたが、今回の決定はまさに世の中の流れに逆行するものでしかありません。条例との整合性を考えても、疑問の念を払うことができません。

今回の再配置により、相談機能が分離されることになります。

板橋区はそれが相談機能の充実とお考えのようですが、それならば、女性の総合的な支援という視点からとらえて、女性の相談が大半の子ども家庭センターも、同一施設への配置が適当と考えます。

男女平等推進センター、女性健康支援センター、子ども家庭センターをフロアを分けて、ワンストップで、同じ施設にすることが、これから必要とされると考えますが、今後に向けての見解はいかがでしょうか? お答え願います。

 

区は、相談事業の充実として、相談事業を一本化しようとしていますが、従来の女性健康支援センターでの相談事業と、DVなど男女平等の視点での相談事業は、似て非なるものであることを指摘致します。本来の目的を忘れています。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点で、女性の生涯を通じた身体・性の健康及びそのための労働・生活環境改善が大切なことは言うまでもありませんが、男女平等推進センターでの相談機能が担う女性差別撤廃や男女平等社会推進という課題の中での相談は、保健や健康だけに限るものではなく、また限定されてしまってはいけないものです。

単に「女性」という括りでまとめてしまっていいはずがないのです。

また、男性の相談が今まで電話相談だけであることを理由として、相談事業を女性健康支援センターに置くことは、条例第3条1項「男女の個人としての人権が尊重され、性別による差別的な取扱いを受けない社会を実現すること」に抵触し、逆に差別になるのではないかと危惧致します。 見解をお伺いいたします。。

 

 

相談事業を行う環境を考えたとき、職員がいるフロアと相談事業をするフロアが違うのは、安全が担保できないと考えます。

ブザーなどを用意しても、ブザーが鳴った時には既に何かが起きているときです。

過去のさまざまな事件を振り返っても、DV加害者の行為は執拗で、強行されています。

現在の案では、職員の目と、予防対策が不足していることを指摘致します。

これは命に関わることです。

安全の確保をどのように担保するのか、お聞かせ願います。

 

この項、最後は保育室付き会議室についてです。

保育室付きの会議室の存在は、子どもを連れて社会に参画できる大きな魅力であり、地域の力になっていきます。

これまでの区長の方針では、板橋区は子育て世代に住んで欲しいと私は理解しています。

会議室の利用率にこだわるのではなく、もっと使いやすくすることが、区のすべきことではないでしょうか。

また、単純に会議室を2つつなげても 保育室にはなりません。

現在の保育室付き会議室のメリットとして

・他の部屋から離れており、他の部屋への影響少なく、気遣いしなくて済むこと

・部屋の中で自由に行き来できること

・お湯がわかせることで、授乳ができること  があります。

単なる会議室という空間では、保育室の代わりにはならないことを まず理解し、環境を整える

必要があることを理解してください。

これは、保育室として利用する側、そして周囲で会議をする環境を整えるという視点でも、必

要なことです。 区の考えをお聞かせください。

また、この保育室付き会議室を無くしてしまうこと、代わりに会議室2つを単に繋げて終わ

りにすることは、区の責務である第5条2項「区は、男女平等参画社会の形成を推進するために、必要な体制を整備士、及び財政上の措置を講じるものとする」に反するのではないでしょうか? お答えをお願いいたします。

【答弁】

次は、男女平等推進センターに関連致しまして、センターの今後に向けての見解を問うとのご質問であります。

来年度、男女平等推進センターと女性健康支援センターの相談業務を隣接配置し、女性のための相談窓口とすることによって、女性支援のあっくじゅうを図っていく考えであります。将来的に近隣の公共施設の適正配置を検討する際には、あわせて子ども家庭支援センターとの複合化も視野に入れていきたいと考えています。

次は、相談業務についてのご質問であります。

男女平等推進センターの相談業務と女性健康支援センターの窓口を隣接配置することは、女性が何らかの課題に直面したときに迷わず相談しやすい体制を整えるためでございます。

男性からの電話相談につきましては、今後も現行どおり受付まして、継続や面接が必要な場合におきましては、東京都のウィメンズプラザの男性相談等をご紹介していきたいと考えています。

男女平等推進センターがDV被害者支援の中核としての機能を有することから、女性相談者への配慮のため、男性の相談を同じ場所で受けることには課題があると考えます。何分にもご理解をお願いしたいと思います。

次は、相談業務の安全についてのご質問です。

再配置後のフロアにつきましては、そこには男女平等推進センターの担当職員及び相談員に加え、女性健康支援センターの職員が現行どおり配置されるため、危機管理上の予防対策は問題ないと考えます。

加えて、防犯ブザーの設置によって、緊急時には1階の男女社会参画課及び3階の生活衛生課に警報が発せられ、職員が駆けつけられる仕組みを構築しておりまして、さらなる安全確保の強化を図っているところであります。日頃より来庁者の動向に目を配るなど、1階の職員と5階の職員が連携し合いながら、安全性の確保に努めていきたいと考えています。

次は、保育室の環境整備についてのご質問であります。

男女平等推進センター会議室の大たいとしまして、グリーンホール内に会議室兼用保育室を設置する方向で検討しております。保育室として利用する場合には、プレーマットやおもちゃや、電気ポットの整備など現行どおり保育に必要な環境を整えたいと考えています。会議室兼用保育室の設置に当たりましては、使用する方とほかの会議室を利用する方双方への配慮を十分に行っていきたいと考えています。

 

 

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