2025予算総括質問より 5、羽田新ルートについて

3月17日の予算総括質問にて、「羽田新ルート」について、質問を致しました。
6月7日(土)時点でまだ正式な議事録が出ていませんが、質問についてのお問い合わせなどが多いため
調整中のものを掲載いたします。
今後、まだ文言など調整がある場合がある可能性がありますが、
ご参考にしてください。
残り時間がなかったため、まとめて質問をいたしました。

5,羽田新ルートについて

○五十嵐やす子

それでは、最後の羽田新ルートについてです。3つ一緒に聞かせていただきます。2月25日から、国土交通省からの羽田空港のこれから冬号の配布が始まっています。昨年の9月2日に行われた羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会分科会には、板橋区からも出席をしています。その際の主な意見及び国の回答などを見ると、昨年1月の羽田空港で起きた自衛隊機との事故についての再発防止、安全対策を求められています。初めに、国交省によれば、従来ルートの時間当たりの発着数について、時間当たり82回が限界とされており、増便するためには、新飛行経路が必要と記載されている一方、国交省が発表した資料を見ますと、時間当たりの発着数は、昨年の2月、3月は、最大95回だったことが記されています。当初の限界値と異なっており、新飛行ルートは不要ではないのかという声が上がっています。そして、国に対しての見解を問うている場面がありました。実際にデータを見てみると、新ルートの時間帯以外で、4月から6月では1時間100便の離着陸がある日もあります。これまでも板橋区議会には、羽田新ルートに関して多くの陳情も寄せられていて、それは板橋区もご存じのはずです。そして、南風ルートの日は、午後3時になった途端に、時計を見なくても3時になったことが分かるくらい、飛行機の音が響き始めます。これでは、何のために区民の皆様が我慢をしているのかというふうに思います。この国交省からの説明と実際のデータに違いがあることに関して、板橋区は国交省に対してどのように対応するのでしょうか。区民に対しどのように説明をするのか、これが1つ目です。

2つ目、今回配布されたものの1面には、固定化回避に関わる技術的方策検討会をし、同時運用に関わる安全性検証などを報告したことが大きく書かれています。まるですぐにでもできそうな書きぶりですけれども、ほかの区議会や国会議員への説明では、航空会社が飛行機の入替え、これは更新ですね、する10年以上先ということが説明されています。これだけ配布され、説明がないと、区民は理解が追いつきません。また、この代替ルート導入検討は1つで、かつ導入を先送りすると、読売新聞に記事がありました。その後で、あたかもすぐにできるかのようなチラシの配布は、大変紛らわしく悩ましいものです。ぜひ、この冬号をはじめ、今、羽田新ルートはどのようになっているのか、国交省の説明を板橋区でするよう求めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

すみません、3番目です。今回、配布されているものを見ると、新飛行経路において確認された落下物はゼロ件ですと、わざわざ落下物はゼロ件を赤字で大きくして書いてあります。以前、渋谷のテニスコートへ落下した氷の塊は、飛行機から落下したものではと指摘されました。この氷塊落下についての裁判でも、本経路を航行する飛行機からの落下物である可能性は否定し切れないものの、このことを断定するに足る的確な証拠まではないと言わざるを得ないとのことです。可能性を否定し切れないけれども、氷は解けてしまえば分からないから、結局は分からないということになります。羽田空港を含む7空港の部品欠落は、5月と6月で206個もあります。この部品欠落は、飛行機が着陸空港で部品がなくなっていることが分かったという状態ですので、途中で落としてきましたということです。このことについて、この紛らわしい書き方について、板橋区から国交省に対して、改善するように意見を伝えてほしいと思いますけれども、いかがでしょうか、お願いします。

○都市整備部長

まず1つ目の、時間当たりの発着数の違いについてでございます。国土交通省の首都圏空港技術検討小委員会の中間のまとめにおきまして、発着数につきましては、従来ルートで、常時達成可能な時間値は1時間当たり82回とされております。このことから、必要な処理容量を安定的に確保するためには、新経路による運用が必要となりますが、気象状況や運航状況により、時間値を一時的に超える離着陸が行われることもあるというふうに聞いております。区といたしましては、常々区民に対して丁寧な情報提供、丁寧な説明を実施するよう国に求めているところでございます。委員のおっしゃられたご意見につきまして、国土交通省にお伝えしてまいります。

2つ目でございます。羽田空港のこれから2025年冬号につきまして、住民説明会の開催をというお話でございます。202412月に開催されました国土交通省の第6回固定化回避検討会では、測位衛星からの信号を基に、自機、つまり飛行機の位置でございますが、こちらの自機の位置につきまして、把握しながら計算して飛行する方式につきまして、同時進入のための安全性を確認し、技術的に採用可能であるとの結論を得たところでございます。しかしながら、様々な課題があるため、直ちに導入することが困難であり、飛行経路に変更が生じない現時点において、2020年の新飛行ルート運用開始に当たって実施したような住民説明会を行う予定はないというふうに聞いております。国土交通省では、ホームページや専用の電話窓口を設置し、固定化回避の検討状況に関するご質問、ご意見を受けておりますが、今回、住民説明会開催の要望があったことにつきましては、お伝えしてまいりたいと思っております。

3つ目でございます。飛行機の落下物、また部品欠落についてのご質問でございます。国土交通省では、到着後の点検等で部品がなくなっていることを確認したものについて、部品欠落と申します。また、落下した部品、または氷塊が空港以外の場で発見された場合につきましては、落下物というふうにしております。この表現の分かりづらい点がございますというご意見を頂きましたので、国のほうに伝えて、対応のほうをお願いしていきたいと思っております。

○五十嵐やす子

以上で質問を終わります。

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