2024-09-24一般質問(調整中) 3,災害と持続可能な事業運営について

9月24日、一般質問を致しました。全5項目です。

1,学校以外の場で学ぶ子のための支援と教育の中立性について
2,マイナ保険証について
3,災害と持続可能な事業運営について
4,小学生の朝の居場所について
5,学校校舎における温度調査について

項目ごとにご報告を致します。
なお、掲載している議事録はまだ調整中のものです。
決定稿ではございませんので、現段階ではご参考に留めますよう、ご了承ください。
以下

3、災害と持続可能な事業運営について

 1)初めに、暑さ対策としての飲料水などの支給についてです。
9月18日、82年ぶりに東京は最も遅い猛暑日を更新しました。気候変動、気候危機への懸念を新たにし、迅速な対策の必要性を痛感します。
2024年度から清掃職員の皆様にはファンつき作業着が貸与され、区長のご英断に心より感謝いたします。現場からの喜ぶ声も聞こえてきて本当によかったと思うと同時に、これがなかったらと思うとぞっとします。しかし、ファンつき作業着が1着あるからと安心はできません。あくまでも最低限の装備です。暑さ対策を柔軟に細かく取り入れることは、働く者の人権を守ることにほかなりません。例えば、水分補給についてです。葛飾区では、飲料水などの試行配布を始めました。昨年視察に伺った際にも、午前の作業のために2リットルの麦茶を用意している職員さんがいました。午後の分はまた別でした。作業の途中で熱中症の症状を感じ、途中で経口補水液を購入する場合もあるようです。板橋区でも、他自治体のいところはぜひまねて取り入れてほしいと思いますが、見解を伺います。

2)次に、安全対策についてです。
毎年、台風の勢力が増し、コースも変わってきています。昨年の第3回定例会一般質問でも提案いたしました台風時のルールづくりを改めて提案いたします。
台風10号では、福岡市でごみの収集をしないと決めたものの、その周知がうまくいかず、出したごみが暴風で飛ばされ、大変だったことが報道されていました。沖縄県うるま市では、ごみ出しの日の午前8時時点で暴風警報が発令中の場合には、ごみ収集は行いませんが、正午までに暴風警報が解除された場合には、解除1時間後から収集を開始するなどのルールをあらかじめ決め、チラシにも書いて周知しています。収集する職員の安全はもちろんですが、ごみを出に行って、強風で転倒する懸念もありますので、全ての方の安全に配慮したルールとなります。見解を伺います。

また、気候変動が進む中、酷暑の夏の後には大雪になると言われ、今後大雪などの新たなルールが必要になることを申し添えます。

3)次に、ゲリラ豪雨対策災害ごみについてです。
7月31日のゲリラ豪雨では、区内の複数の地域で床上床下浸水が多数発生いたしました。心よりお見舞いを申し上げます。
顕著な気候変動によって、台風だけでなく、いわゆるゲリラ豪雨などの水害への対策も、あらかじめ練っておくことが求められますが、区の見解を求めます。
また、そのためにも、今回の災害ごみのデータを今後に生かす必要があります。収集車にどのくらいのごみを積むことができるかは重さで決まります。重量のデータから収集車の台数、職員の人数を出し、今回被災した件数などと突き合わせれば、今後の災害時の体制にも行かせます。今回のデータをどのように、それぞれの部署で共有し、生かしていくのか、お答え願います。

4)水害では土砂が敷地内に流れ込み堆積します。土はごみとならないため処理が難しいという声を聞きます。同じ水害での土でも、個人の敷地は個人の責任道路に堆積すれば行政が片付けることになります。独り暮らし高齢者の方などが、その土を片付けるのは難しい実態があります。また、区民の車の所持は地方に比べて少なく特にトラックの所持も少ないです。業者に頼むとってもさまざまな意味で大変なのではないでしょうか。この点についても対応を考えておくことが必要と思われますが、見解をお伺いいたします。
今回は、ふれあい班が、軽小型ダンプ車を使用し、災害ごみを回収したそうです。能登半島の支援を実際に体験した清掃職員のお話では、プレス車では運べないものも多く、軽小型ダンプ車を区独自で持つことが大切だとのお話を伺いました。板橋区は軽小型ダンプ車の車両保有はどのようになっているのかまた、今後増やすことは考えているのか、区の見解や計画についてお答えください。

 5)この項の最後です。光化学スモッグ情報についてです。
練馬区は、ねりま情報メールサービスで光化学スモッグ注意報を出しています。防災無線でも知らせているそうです。板橋区からは何もお知らせがないので、隣接していても板橋区は大丈夫なのかと思っていたところ、先日、区役所正面玄関に紙で、光化学スモッグ発令中という掲示があり、驚きました。板橋区では2か所に掲示しているとのことですが、一体それで何人の方にお知らせができるのでしょうか。また、光化学スモッグは東京都が管轄しており、地域で分けてお知らせをしているとのことですが、多くの区民には分かりませんので、登録もままなりません。呼吸器系や目などへの影響が全くないとは言えません。何らかの情報発信を考えてほしいと思いますが、区の見解をお願いいたします。
この項の質問は以上です。

〔区長(坂本 健)登壇〕

○区長(坂本 健)  それでは、五十嵐やす子議員の一般質問3項目めの質問に対してお答えいたします。
最初は、災害と持続可能な事業運営に関連いたしまして、飲料水等の支給についてのご質問であります。
清掃事業現場の暑さ対策につきましては、熱中症対策の物品を毎年、清掃現場の職員の要望の下に支給をしております。飲料水の支給も含めて、今後とも現場の職員の声を聞き、他自治体の状況等を情報収集しながら、必要かつ適切な対応に取り組んでいきたいと考えております。
続いて、台風時のルールづくりと周知についてのご質問であります。
現在は前日の各種予報、地理的条件、区災害対策本部の検討状況、鉄道の計画運休等を考慮して、その都度適切に判断をしております。また、日頃から区民に対して、台風等の荒天時においては、次回の収集日に出していただくことを検討してもらうよう、ハンドブックやホームページ等で案内をしております。今後も区民の安全職員の収集作業の安全を第一に考えて、必要な情報収集に努め適切な作業の可否を判断し、区民ホームページ等で周知を図っていきたいと考えています。
続いて、今回の対応を次回に生かすことについてのご質問であります。
本年7月31日に発生しました大雨においては、浸水被害に遭われた家庭や事業者に対して、清掃事務所によるごみ収集支援を実施いたしました。区では、これまでも大雨や台風等で生じましたごみ収集対応について、関係部署間で共有をして、必要な準備や対応を行っております。通常業務及び災害対応を併せて、必要な人員、車両、物資、機材を検討する中において、今回の対応につきましても、同様に共有をしながら生かしてまいりたいと考えています。
続いて、敷地内に流れ込んできた土砂の対応についてのご質問であります。
土は原則廃棄物ではありませんが、土砂崩れによるもの、津波及び洪水等により堆積をした土砂、砂泥等については災害廃棄物として区が処理できることとなっております。土の発生場所や種類によって処理方法が異なりまして、区で対応できないものは処理事業者を案内しておりますが、運び出しを含め、より効果的な処理の方法はないか他自治体の事例、取組について情報収集していきたいと考えています。
続いて、軽トラの配備についてのご質問です。
軽トラックの荷台をダンプ形式にしました軽小型ダンプ車は板橋東清掃事務所で7台板橋西清掃事務所で4台保有をしております。現在保有台数を増やす予定はございませんが、ごみ量推計に基づく作業計画を作成する中において、必要に応じて検討を行っていきたいと考えています。
次は、光化学スモッグ情報についてのご質問です。
光化学スモッグ注意報が発令された場合は、東京都のホームページで情報提供をしておりまして、区のホームページでもその旨を案内しているところでございます。新たな情報ツールの活用について検討もしていきたいと考えています。
いただきました3項目めの質問の答弁は以上でございます。

  

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