2018年度 板橋区の待機児数(数字訂正あり)と課題+残念な報告

板橋区の2018年4月1日現在の待機児の報告がありました。

今年の待機児数は185人

昨年は231人でしたので、46人待機児が減ったという計算になります。

しかし、定員数を見ると、昨年は11876人であるのに対し、
今年は12501人で、昨年よりも625人の定員を増やしています。
2017年度は2016年度よりも955人定員を増やしていますので、
この2年だけでも1580人の定員を増やしています。
それでも185人の待機児が出ているという実態があります。

このことは、単純計算ですが、もし2017年度定員枠が増えていなかったら、
810人の待機児が出ていたかもしれないということになります。

それだけ、様々な理由で働くことを望んでいる人が増えているということを
改めて思います。
またこのことは、他の政策にも影響があると考えます。
女性の社会進出だけでなく、経済的な理由も大きいはずです。
生活のスタイル、学校や社会とのかかわり方など、影響は大きくなります。
しっかりと把握していくことが必要と思われます。

そして、この待機児数には、育児休業取得数の希望者数69人や
求職活動休止中の方の人数93人は入っていませんので、
この人数を加えると、347人となり、
潜在的な待機児数はまだあると考えられます。 

今年度の注目すべき点は、
昨年は0だった3歳の待機児数が、19人となっているという点です。

板橋区は小規模保育も認可保育園としており、
小規模保育園から3歳児は認可保育園に移るということを考えていましたが、
今年度は、それがスムーズにいかなかったということになります。
特に板橋地域に見受けられるように思います。
マッチングの問題もあるのでしょうが、
板橋地域では012歳は昨年よりは待機児が減少していることも考えると、
3歳を受け入れる認可保育園が不足していることが考えられます。

板橋区内には、内閣府が進めている企業主導型の保育園も複数出来始めています。
しかし、その情報は板橋区もつかみづらい状態で、
それを子育て中の保護者が得ることは、大きなハードルがあると思います。

昨日視察に訪れた上板橋のエキチカ保育園Ⅱでも、
まだまだ定員には空きがありましたが
この常盤台地域、また隣接する赤塚地域では、待機児がでています。
常盤台駅すぐにある企業主導型保育園でも、
まだ空きがあると先日伺いました。

情報を広く知らせること、
またマッチングが、今以上に求められていると思います。

また区では今後、認可保育園5、小規模保育6、事業所内保育所1、
増改築による定員増1、幼稚園から認定子ども園への移行1 が
予定されているそうです。

また、残念な報告ですが、3月の下旬に、区内のH認可保育園で、
施設長はじめ多くの保育士が一度に大勢辞めるという事がありました。
そのことが、ある日急に園内掲示板に掲示され、
区が知ったのも3月20日でした。
あまりにも異常な事態で、不安に思われた方も多かったことと思います。
私も、この情報を教えて頂き、すぐに区の担当者に対して、
子ども達や保護者が安心できるための対応を求めました。
安定的な保育の運営をするために、区の指導検査係が4月いっぱい現場に入り
指導をしています。
現在は、保育士の人数は厚労省の基準は満たしているものの、
板橋区の基準にはまだ達しておらず、早急な保育士の確保が望まれます。

保育士・介護士の不足については、
現場では本当に大きなハードルとなっています。
そして、質の問題についても、耳にします。
保育士も介護士も、どちらも なくてはならない職業です。
その専門職の方々をどのように育て、確保していくのか、
板橋区においても、避けては通ることのできない問題となっています。

子ども達は社会の宝です。
豊かな子ども時代を過ごしてほしい、そう願い、
また実現するように活動して参ります。

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