17日(土)羽田空港機能強化に伴うルート変更の説明会@向原ホールに行ってまいりました。
15時少し前に会場に入りましたが、聞いていたお部屋とは違っていました。
どうしてでしょう?
お部屋が狭くなったからなのかだからか、思ったよりは多くの方がいるように見えましたが、以前と違うのは、あちこちで個人が意見を言っていること。
ただただ、説明だけ聞いている訳ではないことは、嬉しく思いました。
説明をする担当の方は、思ったよりもたくさん配置されていたように思います。
これも、狭いお部屋に変わったからでしょうか。
男性や、女性でも声高にお話をしている人には、さっと説明員がついていましたが、
最初静かにルートのmapの写真を撮っていた私には、誰も声をかけてこず。そのうち若手の優しそうなお兄さんが近づいてきたので、私も にこにこしながら質問をしました。
私、お話するときには威圧しないように、相手も話しやすいようにしているつもりなのですが、さすがに答えに窮して、あと二人も説明役に。
最後までにこにこしながら、でも言いたいことは分かりやすい例示をしながら話してきました。
今回の話の中で、以前からも問題と考えているのは「国の責任」について。
落下物について、各航空会社に徹底させたり、民間には責任を問うものの、
リスクの大きなルートを設定して、そこを通れという国そのものは、何ら責任なし。
ハドソン河も、田園も、広いゴルフ場も23区にはないですよね。
そして、騒音。
羽田が24時間離陸できるようになり、今でも板橋区やその近くを通る飛行機の音が
とても気になるようになっています。
説明会の中でわかる方がいらしたので聞いてみると、この辺りを通る羽田発の飛行機は、1時間15便ほどとのこと。
だいたい4分に1機です。
上空5000m~6000mを飛んでいるそうです。
離陸するときはエンジンをふかすため、着陸よりも音は大きいと言います。
その状態で、5~6000mで、今の音です。
これからのルートは 上空1200m、
小豆沢~常盤台~向原ルートは1時間に30機ですので、2分に1機。
着陸時はエンジンをふかさないので、今くらいの音とのことでしたが、
飛行機の音は一瞬ではなく、長く音が聞こえます。
それが2分に1機ですから、音が消えたと思ったら、また別の音が…という感じでしょうか。
南風の午後はお天気が良い日ですので、窓も開けていることでしょうね。
そして、機体は確実に今より大きく見えるはず。
しかし、そこまでリスクを上げて、増やせる便数は、
1時間10便で、3時間ですので、30便/日のみです。
そして、リスクマネジメント。
地震でもなんでも、防災は起きる前にリスクを減らします。
減らす努力をします。
ルート変更では、その努力、落下物対策を民間にだけ押し付けています。
落下物があることを、想定しているのです。
そんなリスクの想定がなされるルートなのです。
また、小豆沢~常盤台~向原のルートの下には、学校や幼稚園、保育園、
特別支援学校や心身障害児総合医療療育センター、他に病院などもあります。
15時以降とはいえ、2分に1機飛行機が飛び、音がずっと続いている状況はどうなんでしょう?
また、先日の沖縄での米軍機からの落下物事故も思い出してしまいます。
国そのものが、今までなかったリスクを生み出し、リスクを上げている、そう言えると思います。
リスクを軽減するのではなく、真逆のことをしながら、しかし責任はとらない。
原発も安全といいつつ、結局「想定外」と言って、誰も責任を取っていません。
想定をして話をすると、「危機感を煽るな」と言います。
でも、宇宙空間を飛んでいくミサイルには、Jアラートは鳴らします。
危機感煽りっぱなしです。
気がついたら周りのパネルが片付けられ始め、あっという間に4時を過ぎていました。
江戸川区などでは、教室型の説明会をしています。
板橋区も教室型の説明会の開催を国交省に要望していますが、実現できずにいます。
どうして差をつけるのでしょうね?
正々堂々と説明できることをしているのなら、教室型の説明会もすべきだと思うのですが。
そして、まだまだこのルート変更を知らない方がたくさんいます。
このまま、進めてしまっても良いのでしょうか?
計画が発表されて、板橋区の上空を通るとされてから時間が経ち、説明会も複数回行われ、私も国交省と何度か交渉をし、また、板橋区からも意見書を出しているものの、結局は何も変わっていません。
変わったと言えば、飛行ルートが線から帯になったことでしょうか…