板橋区内には23の区立中学校があり、各学校で制服が違います。
それに従い各学校で制服の価格が違います。お隣の学校とどのくらい違うのかご存知ですか。
公立学校なのに、お金がかかりすぎるというご意見も多く耳にします。
ある中学校の男子生徒のブレザー型の制服を試算(夏用スラックス2本、冬用1本、ワイシャツ2枚)すると7万1110円、女子(スカート夏冬1枚ずつ、ワイシャツ2枚、セーター)してみると、7万570円でした。
入学時はこの他に、通学用のカバンや体操着、柔道着、運動靴、また部活動ごとに必要な道具も違い、部費がかかるところもあります。他に卒業式用の洋服を用意したりすると、また別にお金がかかります。
板橋区は、他の自治体に先立ち、就学援
助準備金を小学6年生の3月に前倒しで支払いますが、これでは焼け石に水の状態です。
成長期のため、制服を大きめに作っても、間に合わないことも往々にしてあります。
子どもの入学や卒業が重なると、負担はますます大きくなります。
制服の価格、必要なものと不必要なもの、リユース、リサイクルできるものなど、工夫や選択をする余地があるのではないでしょうか。
「モッタイナイ」精神、そしてごみの減量にもつながり、一石なん鳥にもなるのではないでしょうか。
わかりやすいように、4校をピックアップして価格のサンプルとして比較をしてみました(PDFにしました)ので、ご参考にしてみてください。
このPDFをもとに、数字をとりだしてみます。
※すべて最安値で計算すると…
男子制服 20,844 女子制服 18,306
9,288 10,476
10,476 11,556
1,512 1,512
4,320
(合計 42,120円 46,170円
・A~Dの4つの中学校でも、各学校で差があることが明白。23校の中には、B校よりも価格が高いところもある。
・最安値といっても、今現在使われている制服であり、安かろう悪かろうではありません。
・もしも、最安値の価格で揃えられたとすると、4つの中で一番高いB校との差は、女子で1万7000円ほど。23校全体ではもっと広がる。
次は、体育着の比較です。
<体育着の価格の比較>
A中学校 B中学校 C中学校 D中学校
上着トレシャツ 3880 6545 5430 5140
上着トレタイツ 3880 5185 4260 4220
半袖シャツ 3060 4200 3200 1540
セミハーフ 3060 3820 2570 2470
合計 13880 19750 15460 13370
(単位 円)
・B校とD校の差 19750 – 13370 = 6380
・それぞれ1番安いものの合計 3880 + 3880 + 1540 + 2470 = 11770(a)
・B校と(a)の差 19750 -11770 = 7980
<中学校の柔道着> 現在、すべての生徒が柔道の授業を受けています。
A中学校 4300円
B中学校 3500円
C中学校 4633円
D中学校 3900円 平均 4083円
※A中学校では、女子の分のみ学校で購入して貸出を行っています。
BCD中学校は学校指定のものがないため、どのメーカーでも可。学校での貸出は行っていない。
<制服や体育着など 最安値の合計と4校の最高値の比較>
最安値 差 最高値
男子制服 42120 12718 54838(B校)
女子制服 46170 17443 63613(B校)
体育着 11770 7980 19750(B校)
柔道着 3500 1133 4633(C校)
上履き 3090 474 3564(D校)
(体育館シューズ)
最安値合計 男子 60480 B校の合計との差 男子 81288-60480=20808
女子 64530 女子 90063―64530=25533
(単位 円)
◎就学援助入学準備金 中学1年(小学6年生3月支給)
26860円
・入学時に必要な体育着なども加えた最安値合計と、4つの学校で一番価格が高いB校との差だけで、2万円以上。
・他の学校も使っている比較的安くて良いものの情報を共有する、価格競争を導入することは必要ではないでしょうか。
・さまざまな工夫と努力で、まだ価格を抑えることが できるのではないだろうか?