「選ばれる自治体とシティプロモーション」
住んでよし 訪れてよしの魅力(ちいき)づくり
と題した「いたばし協働・市民フォーラム」が20日行われました。
今回が15回目でしたが、会場は区外からの参加者も多く、満員の参加者でした。
「シティプロモーション」は定義が大きくて、様々な考え方があると思います。
第一部は、藻谷浩介氏が「板橋区の実力とこれからの地域デザイン」と題して、基調講演を行いました。
国勢調査のデータを分析し、その数字をいかに読み解くか、そのお話に大変刺激をいただきました。
今回のアメリカ大統領選挙も、どのくらい投票したかではなく、投票しなかった人はどのくらいいるのか、そこにズームを合わせると、本当の姿がが見えてくるということが、よくわかりました。
いかに、関心を持ってもらうのか、その大切さを思うとともに、数字を鵜呑みにせず、出された数字の裏側を考える大切さを思い、反省しました。
第二部のシンボジウムには、千葉市流山市の井崎市長も参加し、流山の市政のマネジメントに関して説明をしていただきました。
「母になるなら流山」を掲げ、市政に取り組んでいらっしゃいます。
市民ではなく、市外の方にだけ配布するパンフレットを作ったり、市内の滞在時間を増やす工夫、マイナスをプラスに変えるなど、市街に向けてのシティプロモーションに力を入れていることが、よくわかりました。
(今日は私用だからと、流山から黒塗りの車ではなく電車でいらっしゃり、きちんと公私を分けていて素晴らしいなと思いました。)
固定イメージすらなかった流山市をいかにプラスイメージにしていくかに、力を入れ、それを実現していることがよくわかりました。
「シティプロモーション」と一言で言ってもどこに着眼するか、ターゲットをどこに向けるかも さまざまです。
市外の方をターゲットにする流山市に対して、
区民をターゲットにする板橋区
それだけでも、大きな違いがあります。
お隣の戸田市にも関わっていらっしゃる牧瀬稔先生の、短いながらも的確なコメント。とても感銘を受けました。現場をよくご存知の牧瀬先生の一言は、やはり鋭いです。早速 取り入れたいと思いました。
私は、このような立場でのシンポジウム参加は初めてで、とても緊張しました。
ほかの方のお話が楽しく、その中自分に対してどんな質問が出されるのか、その場で与えられた短時間で話をすることの難しさ。
同じテーマでも振られ方で、こちらも話の内容が変わることを実感しました。まだまだ修業が足りません。
実は今、板橋区は子どもの人数が増加しています。
区の予想よりも、実数として増えています。
昨日、藻谷浩介氏が示して下さった国勢調査によるデータでも、板橋区の子どもの数は6%増加となっています。
板橋区は子育て世代にターゲットを置いていますが、まだターゲットの絞り方が甘いことを思いました。
出産ができるはずの人が、出産できないのは、社会にも責任があります。
そのことを、藻谷氏に改めて気づかせていただきました。
そして、板橋区は子ども以上に高齢者が増えています。
国勢調査では75歳以上の増加が18%
14歳までの子どもの3倍の増加率です。
高齢者施策がいかに大事かを、改めて思いました。
と同時に、地方では既に高齢者も減少しているとのこと。
板橋区の予想のデータを改めて考えることが大事ではないかと思いました。
こんなにじっくりと数字を見たことは久しぶりだったなと反省すると同時に
この数字には、ひとりひとりの人生があることも思いました。
たくさんの刺激と学びを頂きました。
ありがとうございました これからの政策や質問の中にも生かしていきたいと思います。
貴重な場を与えて頂いた いたばしフォーラムの皆さんにも感謝です。
終了後の大東文化大学中村ゼミの学生さんたち(会場の様々な係りを担当)とお話ができて、とても楽しかったです!