3、公立中学校の制服について
子どもの貧困、子どものいる世帯の貧困率が問題になる中、入学時にお金がかかりすぎることが、今、問題になっています。
ある区立中学校の男子生徒のブレザー型の制服を試算すると、夏用のスラックスを2本、冬用1本、ワイシャツを2枚として、7万1110円、女子はスカート夏冬1枚ずつ、夏用ワイシャツは2枚、セーターも購入で7万0570円となります。
入学時は、この他に、通学用のカバンや、運動靴、体操着、また部活動ごとに必要なものなどが生じてきます。その金額が、家計を圧迫していることは確かです。
どうして義務教育の公立の学校に行くのに、こんなにお金がかかるのか、これは多くの親が持つ実感です。
これらのことを踏まえ、質問をいたします。
(1)各中学校での制服を少しでも変える時には、どのような手続きが必要になるのでしょうか。
例えば、中に着るセーターやベスト、靴下などは、色や形のみの指定として、緩やかな対応はできないでしょうか。
特にワイシャツを指定していない学校も、すでに複数あります。
必要最低限のもののみの指定に変えていくことは、できないでしょうか。
お答え願います。
(2)制服の値段は、それぞれの学校で違った生地を扱っており、その生地の確保のために、値段が張ると聞いたことがあります。
それなら、例えば、紺色のブレザーなら、形は違っても生地を複数の学校で同じものにし、生地をまとめて発注することで、制服の値段を安くすることも可能ではないかと考えます。
質は下げないで、少しでも安くできるアイディアを紹介しつつ、今より制服の値段を安くできる工夫が必要であると思いますが、いかがでしょうか。
(3)入学時だけでなく、中学時代は、成長が著しい時期でもあります。
高松市の制服リサイクル専門店は、九州、中国・四国地方、東海、東北地方などと広がり、この10月には、パートナー店の説明会を東京でも開くとのことです。それだけ需要があることの現れです。
板橋区内の中学校でも、運動会や文化祭で、リサイクルコーナーを設けているのを見かけます。
しかし、入学時に必要な場合でも、入学前にリサイクルの場があることを知らなければ、せっかくの制度も生きません。
入学説明会の時には、保護者の参加も多いと思われます。
その時に、各学校で制服のリサイクルのアナウンスをして周知をすることはできないでしょうか。
今以上にリサイクルを、当たり前に利用できるような環境を整えて欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
また、学校以外の場所でも、例えばエコポリスセンター、教育科学館など、1、2月頃の週末に見て選ぶことができる場所を、1日でも臨時で開設するなど、できないでしょうか。お答え願います。