19日未明、参議院本会議で、ついに「安保法案」が「安保法制」に変わった。
国会の民主主義は崩れ去った。
立憲主義は葬り去られた。
平和主義は、詭弁な平和となった。
あまりにも滑稽なこの数ヵ月の国会審議。
特に、国会を延長されてからは、審議を尽くせば尽くすほどこの法案の不備、
欠陥、安全が担保されていないことへの不安が、ますます深まるばかりだった。
安倍総理の女性にだけ向けられるレベルの低いヤジや、
審議委員会以降の掟破りの議会運営は、同じ議会人の端くれとして嘆かわしいものだった。
昨日と今日で答弁がかわる、人によって答弁が変わる、など
まったく議論としての体をなしていない。
100時間話し合ったと言うけれど、答弁は猫の目のように変わり、
安倍総理は答弁に答えず持論を延々と繰り広げ、詭弁を繰り返し
安倍ワールドを繰り広げるだけ。
1日3億円とも言われる国会は単なる税金の無駄遣い、浪費状態。
これで理解しろと言われても、理解できるはずはないし、そもそも違憲。
このお金を、待ったなしの子ども政策、高齢者政策、そして苦しんでいる人を救済することに使って欲しかった。
採決だなどと言えない審議会でのあの事態。
公聴会はパフォーマンスでしかないことがよくわかった。
委員会の進行すら体をなさず、議事録も取れず、公聴会の報告もないままなどありえない。
その中で、与党に都合の良い、ご都合民主主義が繰り広げられる。
民主主義ってなんだ?!
数だけが民主主義ではない。
国会の中には真の民主主義は今ない。
本当に残念な結果であるが、不思議なことに私は思っていたより悲しく感じていない。
涙は17日の審議会での討論を見た時で十分!
立ち止まってはいられない。本当に大事なのはこれからだ。
今の私は、SEALDsや若者たちが撒いた種から
新しい民主主義が芽を出しているのを、
この目で見、肌で感じ、新しい始まりの始まりを感じている。
諦めない!
この国の路上に、今、小さな、けれどもしっかり根を下ろした光が、たくさん灯され
そして自分で光を放ち始めている。輝きを増し始めている。
始まりの始まりだ!
まさに、新たな日本の民主主義の息吹。
私の中には、微塵の絶望もない。
夜あけ前は一番暗いけど、必ず夜は明けて、朝は来るのを私たちは知っている。
これからが、一番大事!
この新たな民主主義、非暴力の戦いを、いかに拡げ次の選挙に繋げるのか。
次の選挙まではすでに1年を切っている。
真の民主主義、真の良識の府を取り戻そう!